ビバさんのさんぽ道

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バースデーきっぷで殿様旅行(9)松山地方気象台

2013-10-18 03:00:30 | 建物(愛媛県)
翌日は朝から快晴。
汽車に乗る前のわずかな時間に松山市内の建物探訪に出かけました。

先ずは、松山地方気象台(旧愛媛県立松山測候所)、松山市北持田町102 にある現役の気象台です。伊予鉄市内電車「警察署前」下車徒歩5分。


元は1890(明治23)年に「愛媛県立松山一等測候所」として設置されましたが、国への移管や名称変更などを経て「松山地方気象台」となりました。
現在の庁舎は1928(昭和3)年に建てられたものです。(登録有形文化財)
最近改修されたのか、古さを感じさせない美しい外観になっていました。







裏側から見たところ。



ちょうど朝の出勤時間で職員の方が入って行かれるところに声をかけて、ご好意でちょっとだけ玄関ホールに入らせてもらい、中を見させていただきました。

玄関の真上に向かって両側から階段が2階3階へと続いていて、中央空間はギリシャ風の円柱で支えられた吹き抜けとなっています。
玄関を入るなりのこの吹き抜けの壮麗な空間、わーお!すんばらしいーです。



古い建物の中で仕事を続けておられることは多少(多いにかも)の不便があるでしょうが、こうして改修してでも使い続けていてくれることはうれしい限りです。


 
前庭では簡単な観測も続けられているようでしたが、周りに高層ビルが増えた影響で風向・風速、日射、日照の観測に支障を受ける状況となったため、2006年にこれらの観測機器を近くの県立松山東高等学校の屋上に移設し、そちらで観測を行っているそうです。

設立以来、全国でも稀な100年以上にわたる気象観測を行なっており、地球温暖化など長年の気候変化を探ることができる気象観測データが残されています。

長い歴史の中で、戦時中には空襲を回避するため庁舎は黒く塗られ、気象情報は戦略上重要ということで管制され、天気予報も発表できない時代がありました。今また秘密保護法という形で、情報が隠され一般に発表されない、そんな暗い時代に逆戻りしそうで、何とも心配なことになってきたものです。



おまけ。
すぐ近くにあった日本聖公会松山聖アンデレ教会。
1956年に建てられた礼拝堂は、松山市に現存する唯一の煉瓦造りの建物だそうです。
耐震改修がされています。



続きは

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