ここ20年くらいは間違いなく使用されていなかった厚木基地の土地が返還されることが、6月30日に判明しました。長年の要求が、やっと実現しました。
このことは日米合同委員会での合意事項となったということで、6月30日に承認されたという情報が綾瀬市に寄せられました。
今回、返還されるのは、厚木基地に燃料などを輸送していた貨物列車の軌道とその周辺の土地のようです。返還スケジュールや返還後の土地利用などの詳細はまだ不明ですが、国からの書類には「米側が使用する必要がなくなったことに伴い、下記土地等を一部返還し、また、残る一部区域の使用条件を変更することについて、日米合同委員会の承認を得たものである」と記されています。
今回、返還される土地は約13000平米で、綾瀬市(約2800平米)だけでなく、大和市と海老名市部分もあります。使用条件を変更する土地は約1000平米とされています。
この土地は、次の写真を見ればおわかりのように、基地への入口はしっかりと閉鎖されていて、使用されていないことは明白でした。
▲基地のフェンスは開閉できないものにだいぶ以前になっていて、
貨物列車が基地に入ることはできなくなっています
この使われなくなって久しい引き込み線路は、県道を横切っています。ですからそこには鳴ることのない踏切信号があるのですが、踏切がある以上、列車は絶対に来ないとわかっていても、一時停止しなければならないのが道路交通法。この煩雑さから解放されるのもうれしいですね。
しかし、使用されていなくても返還までにこんなに時間がかかるのも問題です。早期の全面返還を求め、がんばっていきましょう。