いま神奈川県は、岩手県や宮城県の震災ガレキを受け入れ、神奈川県内で焼却しようとしています。
新聞とかテレビの報道だけ見ていると、
1)ガレキを引き受けないと被災地の復興につながらないんじゃないか。だから、被災地支援のためにガレキの引き受けというのは必要じゃないか。
2)岩手県や宮城県は福島原発から遠く離れているから、それほど汚染されていないんじゃないか。
3)福島県の人々は原発からの汚染に加えて、ガレキの処理でさらに汚染されているから少しでも軽減してあげたい。
こんな気持ちになっているのではないでしょうか?
また、放射能汚染物を燃やしても煙突から放射性物質は出ないのではないかと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、「バグフィルターが焼却炉についていますので、そこで放射性物質は99.99%取れます」というようなことを、国立環境研究所の資源循環・廃棄物研究センター長大迫政浩さんが言っているようです。
雑誌「アエラ」の記者に尋ねられた大迫さんは、「煙突から放射性物質は出ません」というふうに答えていますが、その一方、「月刊廃棄物」という、専門誌のインタビューでは、「今まで市町村の焼却炉で放射性物質とか放射能の汚染物質という物を燃やした事はありません」、「国立環境衛生所といえども、それについての知見とかノウハウはありません」、「したがって、本当に取れるのかどうかというのは、今後の課題です」などと答えているということです(私は未確認です)。
これは、専門誌では専門家から抗議の声が嵐のように襲いかかってくるから本当の事を言うということなのでしょうか・・・。
震災ガレキの受け入れ問題について、よくよく考えてみないと将来に禍根を残すことになりそうです。
2月11日に上掲の講演会が横浜駅近くの県民サポートセンターで開催されます。私もさっそく申し込みました。みなさんも参加されませんか!?