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2.15学校訪問 奈良2

2018-02-18 16:24:11 | 日記
今日は、春近し!いいお天気でした。

 木曜日、1年間締めの訪問でした。早くも丸3年が経ちました。小学校では、おおむね「学び合い」が定着してきました。なんといっても、今年は中学校の躍進が挙げられます。全員1回の授業公開への呼びかけが功を奏しほぼ目標が達成されたようです。💮

さて、次年度ですが気を付けなければならないことは、人事異動や組替えで先生や子どもたちが新しくなるということです。新しくなるということは、1からスタートしなければならないということです。昨年はここまでできていたから、今年はここからという安易な積み上げは通用しないということを肝に銘じていただきたいと思います。これは、「学び合い」学習を進められているすべての学校に共通することです。「慌てず焦らずあきらめず」で参りましょう。
では、少し授業をのぞいてみましょう。

1時間目は5年生算数。「分数のかけ算と割り算」学習範囲はすでに終了。1時間目とあって、みんなで体を使ったウォーミングアップ。今日は、自作のプリント学習。まず「分数×整数」の復習後、課題がペアに1枚配られてスタート。10分程度でグループ交流。次の課題へ。桁数が増えやや難度が上がる。これには、1の課題でややそがれていた子どももかなり食いついて取り組んでいたのが印象的でした。
   

2時目は6年生「音楽」。雅楽「越天楽」。初めて鑑賞した感想と、オーケストラとの比較や楽器の学習等の後で再度、鑑賞文を書かせる課題。中でも、オーケストラには指揮者がいるのに雅楽にはいない。と注目した子どもがいたのには驚いた。まさに深い気づきからの授業でした。
   
雅楽演奏のビデオが流れると、一斉に注目、集中度があがる。

3時間目は中1「美術」。-生涯をかけた情熱と表現― ゴッホの作品を鑑賞しよう
国語の学習とのコラボ。「鑑賞文の書き方」を活かして、観点(具体的な特徴)を参考に各自が選んだ作品の鑑賞文を作成する。すでに、ワークシートには選んだ作品のコピーが貼ってあり、下部に観点が列挙、それぞれに気づきを記入して最終的に鑑賞文として仕上げられるように工夫されていた。他教科との横断的な取り組みの参考となる授業でした。
    
完成した鑑賞文をグループで回覧してそれぞれコメントを付箋に書いて回した後、代表作品の発表。

4時間目も中1「理科」。エネルギー 「力による現象」浮力。ワークシートと教卓に浮力の実験用具。復習小テストからスタート。ワークシートにそって順次生徒の声を拾いながら進んでいく。演示実験も生徒から募集し、グループで浮力の大きさを決める要素を考えさせる授業。実験から10分程度でそれぞれの気づきが交流され概ね正解がだされていたが、「重力」と答えたグループがあり、ここはもう少し突っ込んだ交流が欲しかったところかな。

   

お昼 待望の給食(今年度最終)残さず完食!
 

5時間目は小2「国語」。「心がうごいたこと」自分の経験から「詩」の題材を探す授業
2年生となり、上級生として下級生である1年生に自分たちで考案した遊びを伝える授業「おもちゃ教室」での感想やできごと拾い上げて「詩」をつくる授業。ワークシートには、頭に浮かんだことを列挙するスペース、そこから一つを選んで詩をつくるスペースが用意されている。「心がうごいたこと」に多くの子どもが一斉に反応。多くは喜怒哀楽をあげる、中には「心臓!動いてる。生きてる!」(ウーム!そうきたか!)こうした声も受け止めながら、教科書に戻す先生。素晴らしい。3人4列の2組座席。3人で話するときは、真ん中が少し下がりまとまりをもって交流、グループ活動では3人のπ型座席に変更して取り組みました。

  

おまけ 仲良しさんがお得意のダンスを披露してくれました。

  

今日は、「ワークシート」が授業の流れで課題が完成するように作成されいたことと、手作りの課題が提供されていたことが大いに勉強になりました。次年度も楽しみな訪問になりそうです。

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