「グループ・ペア学習」に取り組んで6年目とありました。資料に「・・・授業においては、「高い課題(国語においては教材)を提供し、こどもとつなぐ」、「課題(教材)をもとに、子どもと子どもをつなぐ」難しさに直面し、教師同士で何度も話し合って研鑽を続けました。」・・・さて、今年は、こうした我々の取り組みの結果が事実として表れてきたと思えることがありました。その一つが、昨年4月に実施された全国学力調査(文部科学省)で、国語A82点(全国74.9点)・国語B63点(全国57.6点)、算数A91点(全国78.8点)・算数B61点(全国46.2点)でした。いずれも全ての都道府県のトップと肩を並べるかそれ以上の成績です。・・・」とありました。
中盤
小畑公志郎先生の講演でも、この「高い(難しい)課題の有効性」についてもふれておられて、「・・・基礎から応用・発展への積み重ねによる学力向上も否定はしないが、学習遅滞は現存している。ならばここで、解決策としてこの学校の事実から学ぶ必要があるのではないか。・・・」それと公開研究会の参加者の姿勢として「教室の事実から学んで欲しい。また、事実を観ないへ理屈は無用。」などといつになく厳しいお話しでした。そのほか、「ふりかえり」のありかたや「読み」について貴重なお話をいただきました。
提案授業は2本ありました。6年社会に参加しました。この学校では、中学入試の都合上すでに全領域は終了しており、将来的にも現在の社会に興味や関心を持たせる意味で時事問題を中心にタイムリーな課題を提供していました。今回は、「税金」がテーマでした。
座席はコの字。開始後すぐ
29年度の国家予算(歳出)の円グラフが配られてペアでグラフから読み取れることを話し合うながれ。これがまた話し合っているのに「静か!」中には、振り向いてのグループで話し合っているところもあり感心すること多くありました。指名は先生からの名指しですすめられ、発言ごとに注目を欠かさず、終わればまた続ける。しばらくして、2枚目の29年度の予算(歳入)も配られ、比較もしながら難しい用語にもめげず必死に資料に食らいついていました。
研究協議会では、まず先生方の協議会の様子を参観者が見学をするという形で、そののちフロアからの質疑に応じるものでした。こうした形の意味合いについて、小畑先生は。「この学校の先生方がどのように子どもたちを観ているかを知ることができる。この学校の原点をみているととらえて欲しい。」とのことでした。
学んだこと
①提案授業で、少しグループに入りにくそうな子どもに対して、隣の女の子が幾度となく丁寧に発言を促していたこと。そしてついに、発言をしたこと。「この子たちは待つことを知っている、できるんだ」ということ。
②先生方の熱の入りようがハンパでなかった。何かしら、プライドをもって取り組まれているように感じました。解散後、校門で先生方が参観者を見送られていることには驚きました。
はつしば学園小学校の先生方 お疲れさまでした。ありがとうございました。