早々と学校訪問スタートしました。25日から2学期が始まっています。子どもたちは、3年ぶりのプールを歓声を上げながら楽しんでいました。子どもたちの声があふれる学校っていいですよね。
奈良正倉院に隣接する、まもなく創立150年を迎える鼓阪小学校、各学年1クラスのこじんまりとした学校です。課題も多く山積しているようですが、今年から「学び合い学習」を軸とした学校経営がスタートしました。月例の訪問が計画されていて、午前中参観授業、午後研究協議会という流れで進んでいます。
今日は、2時間目から 1年生 生活科 「シャボン玉」で遊ぼう 2時間目
ペアを中心に工夫して、より楽しいシャボン玉遊びを考え出す内容。 石鹸を削ってシャボン液を作る際に女子が男子に石鹸の持ち方やスプーンで削るときの持ち方など、懇切丁寧に教えている姿など見ることができました。これはペアの効果を表すのに持って来いの場面でした。後半それぞれが工夫して作ったストローやパイプでシャボン玉遊びを運動場に出て実験するのですが、それが45分という短い時間にできてしまったというところが素晴らしい限りです。教材の準備(ここでは、全員同じものではなく思い思いの材料を使わせていました。)や見通しができていたいるからでしょう。中でもうまくいかない子どもの質問に対して、「近くのお友達にきいてみて」と返しておられるのもなかなかできないことです。
3限目は、2年生の国語です。「詩」を読むでした。18名と児童数も多くなり、学校にも慣れて気ままな動きが出やすい時期です。教室の前に教卓はなく子どもたちとの距離感が近く感じることができました。単元「雨のうた」つるみ まさお 小説(スイミー)と詩との違い(区切りの言い方 段落、連など)を説明したのち、授業のめあてが板書され、範読から一斉読みへ、声の大きさを指摘してさらに一斉読み。指摘の効果が出たのか数倍に聞こえました。(声が大きかったらいいのではありませんが・・)何とか授業に集中していました。ペアで、気づいたことの交流に入りました。少し読み足らないのか、言葉遊びになってしまいましたが、2人で教科書に書き込みしたり、側線を引いたりと楽しそうに取り組んでいました。ここでも、教科書忘れた男子がペアを組むのを嫌がりながら、そっと押し出された教科書を身を乗り出して読んでる姿や板書を必死に写している様子などは、授業態度からは想像できませんでした。またまた、子どもの見せかけに流されてしまうところでした。
4限目は 6年生 算数「分数のかけ算」 お休みが2名で、8名の授業となりました。ここでは、板書が工夫されていて、無駄なくまとめられていたことです。復習、問題、氏名(児童の人型の名札)などが作られていて、氏名を貼られた子どもが順次黒板に解答をしていくすすめかたでした。課題も通分がいらないものから次第に難度が高くなるように工夫されるなど、すっきりした授業でした。また、ここでも困っている男子のそばに、すかさず女子がケアに行くなど、ペアではないけれど支え合っている感じをより強く感じました。かけ算の次は、割り算です。逆数をかけるところを、どのように乗り越えてくるのでしょうか。楽しみです。
授業は4限で給食のあとクラブ活動?で終了となり、3時から研究協議会に移りました。最初に3本の授業から見えてきたことをまとめてお話させてもらい、全体交流で確認し合いました。最後に、「文学を味わう」と題して、石井先生の「学びのたより」を使って 詩を2本(菅 あさ美 あめ と 岸田 衿子 いろんなおとのあめ)提供して、どのように授業をするかを、テーブルごとで交流してもらい、全体交流しました。これらの詩から情景をイメージさせるために、どんな声掛けや意見の取り上げが必要かも話し合いました。
終了後、授業者の先生と個別のカンファレンスをして無事終了しました。スタートして半年ですが、何とかしたいという意気込みが伝わる1日となりました。個人情報保護の関係で、ビデオや子どもの学習の様子は、持ち帰ることができませんので、皆様にご覧いただけないのが残念ですが、子どもたちは、着実に成長しつつあります。次回は、9月28日(水) 研究授業(校内公開)と学びのデザインがテーマです。
今日は、ここまで