なら学びの会

奈良県学びの共同体研究会
学びの共同体の情報交換のページ

「一人のわからなさを共有する(させる)」ということ

2017-04-30 21:52:26 | 日記
「宿題」いかがでしたでしょうか。
「問題を読めない」(読まない)子どもたち!では何をしているのでしょうか。

授業の中で、先生が子どもたちに「問題を解かせてやりたい」が一心で、「この問題でわかるところはどこですか」「どのような意味でしょうか」などと、先生自らやわかる子どもに指名してそれとなく解説をしてしまっている。ということがありませんか?
そうするとどうでしょう、わかりにくい子どもたちは、この解説を待つようになり、自分で問題を読まなくなってしまうという現象が起きてきます。
結果、授業では解けていたのに、テストでは解けずに、誤答や白紙が多くみられるようになります。
ということは、「しっかりと読ませる」手だてが必要になってきます。様々な読ませ方を工夫して興味を失うことのないような仕掛けを考えてみましょう。



<とある公開授業のビデオから>( )内小畑先生
算数の授業が流れていきます。銘々に配られたプリントを解こうとしています。一人の子どもが「何のことかわからない」という発言を先生がひらって、「どこがわからないの」と問い返します。(が、どこそこがわからないといえる子は、わかっている子で、そのような答えを先生は期待しているのではなく「問題をよく読んでみて」とそれとなしに促しているのです。)そして、その子どもの発言をとらえて「〇〇さんはわからなくて困っています。どこがわからないのかペアやグループで考えてみて」と返します。(これって、わかるはずがないのだけれども、これがいいのよ。なぜなら、これはあなた方も問題を読み返して。という含みがあるからです。子どもたちは、わかるはずがないんだけれども、「たぶんこのところがわからなんじゃないか」などと勝手な想像で言ってくれる。そのことが、わからない子どもの考える手助けになるから。)

(だから、4月から大事にしたいことは、「わからないことがいえる」「わからなければ聴ける」ということも大事にしたいですが「全然わからない」「さっぱり何のことかわからない」というのもが出せるクラスにしたいです。「どこがわからないと、具体的に言えなくていいんだよ」「こんなん先生〇〇?、何のことかわからない」いいよわからないことを出してくれたら、クラスのみんなと先生で何とかするから。そういう雰囲気のクラスづくりをしたいと思っていました。)

ということですが、もう5月になりましたが何か具体的な目標に向けて動き出していますか? そうか、家庭訪問か?

よね言
故事成語に「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」Ask much, know much.なんてあります。また、「恥の文化」と言えば、R.ベネディクトなんかも出てきますよね。私自身、兄と違って、すぐ人に聞いてましたね。でも鵜呑みが多く、忘れるのも早かったような気もしますが。兄弟そろって教員で終えたことが、兄は今でも七不思議と言います。

次回は、「課題」の質についてです。お楽しみに。
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問題文が理解できない 問題が読めない?

2017-04-27 00:55:30 | 日記
もうじき5月突入ですね。四月からどうする?が、5月になってしまいました。ただいま農業実習中で帰るとぱたんQ!の連続。今年は、水田実習が多く大変です。おいしいお米が楽しみです。銘柄は、「姫ごのみ」

さて、この記事から「先生方が注意する」ヒントになれば!



原因は何でしょうか?少し考えてみてください。
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4月からどうする 小畑公志郎的世界!

2017-04-11 21:39:23 | 日記
さて、新しい年度がスタートしました。
例年の宝塚学びの会に参加してきました。

今年も、200名近い先生方が、一堂に会しての研究会となりました。4月1日開催ということで参加が減るかなと思っていましたが、ご覧のとおり超満員の学び合いとなりました。



 豊富な切り抜き資料とビデオカンファレンス(小学校から中学校まで)15本という中身の濃い研究会でした。これから数回にわたりご紹介していきたいと思います。なお、本文等は、私の方でまとめたものですからあらかじめご了承ください。

1アクティブ・ラーニングへの警鐘 形式(グループ、コの字型座席等)に流れやすくなってきているのでは。
子どもの「事実」に迫り、そこから学ぶ必要。



 みなさんいかがでしょうか。この例に限らず、身の回りには、公言しながら、実践していることもなく、盗作であったり、無断引用であったりしてることってないですかぁ?

四月当初の研究会では、グループ(学習)の必然性を体験(子ども同士のつながりを持たせる)させる意味で、レベルの高い課題を用いる必要がある。

次回はピサの調査から「問題文が読めない?」

お知らせ
奈良の会 年間スケジュール
  基本的には第2土曜日 
  4月29日(土)、5月13日、6月10日、7月8日、8月26日、9月なし、10月14日、11月11日
 12月年末、1月20日、2月24日、3月24日です。
詳細は、HPをご確認ください。
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学校訪問レポート 最終回

2017-03-21 16:32:22 | 日記
奈良では、先週末からウグイスが春を告げにやってきました。桜の開花宣言も「東京」で本日行われました。
わが住宅地の一番桜もこの雨で一気に咲きかけました。

 

昔から、1月から3月までを「行く」「逃げる」「去る」と語呂合わせしてめっぽう早く「時」が過ぎる代名詞とされてきました。さすがに、その通りでこの3が月で何ができたのかを日々反省しております。いよいよ別れと出会いの時が近づいてきましたね。それぞれ、気持ちを新たに一歩前進しましょう。

さて、この学校もあっという間に3年が過ぎようとしています。基本的には、月1回の訪問で、授業参観希望の教室を中心に、終了後担当の先生や学年の先生方との懇談会を持っています。年に2回全体研修をSVをお招きして開催しています。
個人懇談会では、ビデオを見てもらいながら細かなところまで確認し合えるのでとっても気に入っています。

では、今回はグループ学習の威力というテーマで進めていきます。
① 小3 国語 「モチモチの木」 目標 多様な読み取り方や音読の仕方を考え、その中から自分に合うものを選択し、音読することができる。
 学習の仕上げとしての「音読劇」を目指して、子どもたちが取り上げたところをどのように読み下していくかを、友達の「読み」や思いを参考に自分なりの読みを見つけさせたいとのこと。前回までに、かなり読み込んできており、コピーしたテキストにもそれぞれ多くの書き込みがされており、子どもたちは、音読劇をやりたそうな雰囲気で流れていきました。
 (・∀・) 授業の準備物もない子どもが、グループでの支援で見事に



友達の読みを真剣に聞き入り、満足そうな表情をする



② 小5 国語 「大造じいさんとがん」目標 文章中の色に着目して、人物の心情を読み取ろう
 文章中の「色」に側線を引きながら、個人読みが15分程度続いたのち、それぞれの「色」についてグループで交流が始まりました。個々の流れが実にスムースでそれぞれ何をするのかが理解できているように思いました。それぞれ気づいた「色」についての交流が積極的に行われていました。



その後、グループや全体での共有後再び友達の「色」についての心情を参考に読み進めていきました。いつものことですが、最後に「まとメモリー」(担任造語)として、授業の感想や気づきを書かせています。

③ 小5 社会 「わたしたちの生活と森林」 目標 日本の森林の問題点に気づくことができる
 教科書・資料集のほか自前の資料を使っての学習。まず、日本の森林の面積について予測を立てさせたのち、それぞれの資料から問題点をあげさせて、問題点の解消に向けての手だてをグループで考えさせる流れ。
 (・∀・)「比較」って難しい! よく使われる東京ドームの〇倍!
 子ども「東京ドームはどれぐらい?」先生「・・・・スマホでチェック」子ども「甲子園の方がわかりやすい」「学校は?」と。比較材料は、身近なものを提供しましょう。(算数も使えるぞ)

 こうした全体交流後、グループでの交流。なかなか活発に繰り広げられました。

   

どの絵からも、真剣さや何かを獲得した笑顔が見られます。(・∀・)イイネ!!

 昨年この学年は3クラスでしたので、今年の混み具合は大変厳しいものがあります。毎年今の時期はこのクラス編成でやきもきしますよね。できるだけゆったりと学ばせてあげたいものです。

 来年度も引き続きオファーを受けましたので、一緒に頑張りましょう。

 お知らせ
 3月25日(土)奈良の会 大安寺小学校 (小畑公志郎先生)9時30分~ 参加費1,000円 要申込
 4月1日(土) 宝塚の会 「四月からどうする」シリーズ 最終章?
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新学習指導要領 最終回 アクティブ・ラーニング

2017-03-14 20:48:37 | 日記
アクティブ・ラーニング 主体的学び 全教科で



このことについて、昨年夏の研究会で佐藤 学先生は講演の中で





 2015.10 田村 学 文科省初等中等教育局視学官談話より
 「アクティブ」という意味から、活動性をイメージさせてしまい、授業中に子どもたちが活動する、ダイナミックに動きまわる、何か体験をたくさんさせなければならない、といった誤解を持たれる傾向にある。活性化してほしいのは、子どもたちの頭の中、「思考」つまり、「子どもたちの思考が活性化し、真剣に課題に立ち向かっている」ような状況が授業の中で起きているかどうかが重要である。
 また、
 本来の「主体的」「学習者中心」が曲解され「放任」になっていないか。また、「アクティブ・ラーニングとは、この学習方法である」「どの教科、どの場面でもこの方法しかない」といった、偏った限定的な見方がされてしまう危惧も生じる。アクティブ・ラーニング自体は、まったく新しい概念ではなく、今まで築き上げてこられた教育実践にこの視点が反映されていると考えるべき。しかし、暗記・再生型の指導が必要な場面もあるはず、二項対立ではなく、調和を持った教育活動が重要である。


<よね言>
 実際、学校によっては、学校全体で「コの字」型座席、男女市松グループ席(1時間中、先生に背を向けている生徒も)なのに、相変わらず一斉授業。意外と見かけてしまうんです。声も大きく、熱血型の先生によく見かけますよね。そして、結構荷物が机の周りに散らばり、ロッカーは教科書などが詰め込んであったり、掲示物も古かったり、剥がれていたりと、およそ教室?といった風景もよく見かけます。こうした学校には、先進校視察をおススメしています。「百聞は一見にしかず」

 藤原和博・奈良市立一条高校長 教員の指導力向上必要



<よね言> 
 藤原校長は昨年2か年契約で一条高校の校長に着任されています。ご家族でこの「奈良」にお住まいとも聞いております。藤原校長と言えば、「よのなか科」、平成20年度から文科省肝いりで全国展開した「学校支援地域本部」の生みの親。奈良市では、全中学校区に「地域教育協議会」(地域で決める学校予算事業)として、文科省委託事業終了後も、市の単独予算と文科省の補助金を活用して継続されています。
 私自身、よのなか科の発想に大いに興味を持ち、「ネットワーク型授業」として定番の「ハンバーガー屋さんの店長になろう」をḾ店の協力を得てモデル授業をしたものでした。
 地域の方々との交流だけでなく実際に教室で子どもたちとともに学んでいただく。特に小規模校での(学年数人や複式学級)学習形態の一つに大いに役立つのではないかとおススメしています。
 ますます学校現場での負担が大きくなりつつありますが、今こそ学校や地域が互いに支え合って「学びの共同体」が形成できるようなヴィジョンをもって取り組んでいきましょう。

 紹介 「坂の上の坂」30代から始めておきたい55のこと 藤原和博 ポプラ文庫 600円

次回は、奈良の学校訪問からです
 
PS.「宝塚の会」4月1日 申込終わりました?


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