Kitchen Troquet(キッチントロケ)食堂 Licht(リヒト)通販ベイクショップ

中目黒の小さな食堂。
2011開業から今までのこと、日々のこと。
2018から通販専門ベイクショップも始めました。

つねに必要なことをまもり、余計なことはしない。ということ

2016年05月31日 | 考えたこと
自分の「おいしい」と

他人の「おいしい」は

似ているよーで ちとちがう。


自分の「おいしい」とおもう「おいしさ」と

お店で出す料理の「おいしさ」も

似ているよーで ちとちがう。



すべてを合わせるひつよーは

ないけれども、

すこーし波長をあわせて

相手の「おいしい」と感じる

塩加減やあじつけにする、

というのもまたひつよーな

ことだったりします。



目指すは「お店にくる大半の人が

おいしいとおもうおいしさ」であり

それをつねに提供しつづけること、

であるけれども


ときどきは「自分のおいしいとおもう

おいしさ」をメニューにだしてみる、

あるいは

「あのひとがおいしいとおもう

であろうおいしさ」を

つくってみるというのも

おもしろい試みであるし、

思いがけず反応がよかったり

(そうでもなかったり)

することで、次の一手が思い浮かぶ

こともあります。



次の一手、というのは

目指すかたちを実現するための、

という意味あいにみえますけれども

いまでは

できあがったかたちを守るための、

といえるのかもしれません。





さて.... 先日のお話。


「お店としてまもってきた

こだわりとはなんですか?」

と、インタビューをうける

たいちう。


それを横目に

わたしがおもったことは

(たいちうが何とこたえたかは

きいていない....)


「つねに必要なことをまもり、

余計なことはなるべくしない」

というよーなこと

でありました。



これはこだわり、というよりも

行動規範なのかもしれません

ですね。



ひつよーなこと、というのは

トロケという飲食店として

こうあるべきである、という

在り方から導かれる、

基本サービスや、接客、マナー、

料理の提供、入店から退店までの

一連の流れのなかで

欠かせないこと、すべてのことで



余計なこと、というのは

してはいけないわけではない

けれども、

かならずするべき ではないこと

ですね。




それは料理でも、メニューでも、

オペレーションでも、

気をつけていることで

余分なものをくっつけていくと

なにが必要なものなのか

見えなくなってしまうからです。



余分なものや、飾りたてるもので

ごまかすのはかんたんで

そうしてやり過ごして

自分の気持ちをごまかすのも

かんたんなこと。




まんなかの、いちばん大事なこと

それをひとつひとつ守ること、

ぜんぶを及第点にすること、

そんなかんたんなことを

毎日かんたんに済ませていく、

それを守りつづけることと

守りつづけるための

気持ちの強さを持ち続けることの

だいじさ。


コメント
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