ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

ジャンパー

2008年03月07日 | 映画(さ行)
(原題:JUMPER)
【2007年・アメリカ】試写会で鑑賞(★★☆☆☆)


テレポート能力を持ってしまった主人公に迫る宿命的な危機をサスペンスフルに描いたSFアクション・アドベンチャー。

ミシガン州に住むデヴィッド・ライス(マックス・シエリオット)は、同級生のミリー・ハリス(アナソフィア・ロブ)に想いを寄せる内気な性格の高校生だった。冬のある日、凍った池に転落してしまったデヴィッドは、気が付くと遠く離れた図書館へと移動していた。5歳の時に母親が家を出ていってしまい、それ以来人が変わってしまった父親のウィリアム(マイケル・ルーカー)と暮らしていたデヴィッド。この能力を手に入れたことを機に、単身ニューヨークにジャンプする。しかし、一人で生活するにはお金が必要になる。デヴィッドはジャンプ能力を悪用し、銀行の金庫室から大金をせしめるようになる。そして8年後。ジャンプ能力で世界中を気ままに飛び回り自由を満喫しているデヴィッド(ヘイデン・クリステンセン)は、8年振りに想いを寄せていたミリー(レイチェル・ビルソン)の元を訪れる。一方、デヴィッドと同じ能力を持つジャンパーたちの抹殺を使命とする組織"パラディン"のリーダー、ローランド・コックス(サミュエル・L・ジャクソン)。さまざまな事件の断片から、デヴィッドに辿り着こうとしていた。ミリーを連れてローマに訪れていたデヴィッドは、コロッセオでパラディンたちの襲撃を受ける。そこでデヴィッドは、同じジャンプ能力を持つグリフィン・オコナー(ジェイミー・ベル)に出会う…。



ステーヴン・グールド原作を映像化したSFモノ。
こういう設定の物語は大好きだし、監督は「Mr.&Mrs.スミス」や「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマンだし、サミュエル・L・ジャクソンが古来からジャンパーを抹殺する組織の一員として登場するし…、ともやの琴線に触れまくるハズなんだけど…。
1時間30分という短い作品にも関わらず、途中で『まだ終わんないの?』と思ってしまいました。



たぶんその理由のひとつとして挙げられるのは、主人公の中途半端な性格。
ジャンプ能力を持ったデヴィッドは、その力を正義のために使うわけでもなく、ニューヨークのペントハウスで優雅な生活をし、エジプトやフィージー、東京やロンドンなど、好きな場所に移動して自由を満喫している。
ニュースで災害事故が流れていても、それを助けにいくわけでもない。
いっそ「インビジブル」で透明人間になったケヴィン・ベーコン並に、特殊能力を持ってしまった人間の愚かさ・本能・欲望をとことん描いてくれれば面白かったのかも…。



確かにジャンプシーンの特殊効果やコロッセオでの戦いとかは見どころあるんだけど、パラディンという組織にしても細部がまったく語られないので、どっちにも感情移入ができないんです。
どっちが悪でどっちが善…っていう図式でもないし。



そういう意味で一番良かったのが、グリフィン・オコナーを演じるジェイミー・ベル。
原作ではグリフィンが主人公の物語もあるようなので、もし続編を作るならそっちを映像化してほしいなぁ。

お気に入りのアナソフィア・ロブの出演が、導入部だけしかなかったのもちょっと残念。

監督はダグ・リーマン。

2008年3月7日公開
公式HP:ジャンパー


ジャンパー (特別編)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


ジャンパー (Blu-ray Disc)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


ジャンパー (UMD)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

このアイテムの詳細を見る


Jumper(「ジャンパー」輸入盤サントラ)
John Powell,Brett Weymark,Burly Sacape,John Powell [iii],Sydney Scoring Orchestra
Lakeshore

このアイテムの詳細を見る


ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫SF ク 8-5)
スティーヴン・グールド
早川書房

このアイテムの詳細を見る


ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6) (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)
スティーヴン・グールド
早川書房

このアイテムの詳細を見る


■映画「ジャンパー」の前日譚を描いた物語はこちら

ジャンパー グリフィンの物語 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-7)
スティーヴン・グールド
早川書房

このアイテムの詳細を見る


最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mig)
2008-03-08 00:30:37
ともやさん☆
こんばんは~
TBコメありがとー。
ありゃりゃ、まだ終んないかと思っちゃったのね(笑)
そうかぁ、確かにケビンのインビジブルみたいに、、、、。
ほんと、単なる娯楽作になってました。
期待してなかったから、わたしはこんなもんかなって^^
アナソフィアロブちゃんはもっと出て欲しかったですね~。
TBありがとうございました (KGR)
2008-03-08 00:42:49
ネットでは賛否両論ですね。
どなたかが書いておられましたが、
・善悪の構図がはっきりしない、
からでしょうか。
それに、
・超能力を悪用し自業自得で救いがない、

映画として、あるいはストーリー展開として
これらが許せるかどうかですね。

私は「自分さえよければいい」ヘイデンを
すんなりと受け入れてしまいました。
キツかった (ともや)
2008-03-08 01:24:47
こんばんは、migさん♪
映画を観ているときの気分にもよるんだろうえど、この作品を観たときの1時間半が長くて長くて…(笑)。
いや、ともやもそんなに期待はしてなかったんですよ。
でも…でもね…でした。

アナソフィア・ロブが出ずっぱりだったら、ちょっとは感想が変わってたかも…(照)。
ジャンパーは何で悪? (ともや)
2008-03-08 01:29:35
こんばんは、KGRさん!
こういう賛否両論が起こるのはいいことなんでしょうね。
全員が同じ感想を持ったらつまんないし…。

たぶん、細部があんまり語られていないのがアレなんでしょうね。
何でジャンパーの存在が世界の破滅に繋がるのか?
そこのキモとなるべき理由がまったく語られない。
だからパラディンにも感情移入できないし、ヒーローでも悪でもない中途半端な主人公にも感情移入ができない。
もし続編を作るなら、その辺はハッキリさせてほしいですわん。
善悪 (さいさい@百鬼)
2008-03-08 04:39:38
はっきりしているぞ。
アナキンは悪で、マスター・ウィドウは善じゃ。
マスター・ヨーダがそう言っていた。

こんにちは! (由香)
2008-03-08 12:42:27
お邪魔します~♪
私もこういう設定の映画は好きなので楽しみにしていたのですが・・・
やっぱり物語が薄っぺらでしたし、主役のデヴィッドがおバカっぽかったですよねぇ~
ホント、あんな風なキャラにするならば、ダークサイドに堕ちた悪者デヴィッド君かなんかの方が面白かったかもです。
パラディンもイマイチ目的が意味不明でしたし(ジャンパーの関係者まで抹殺せんでも・・・汗)、続編は作られるのかしら?
こんにちは♪ (ミチ)
2008-03-08 18:10:04
TB&コメントありがとうございました!
ともやさんもやっぱりイマヒトツでしたか?
ちょっと説明不足なのと、デヴィッドという人間に魅力がなかったですかねぇ?
続編に期待 ・・・・って、続編あるのかしら??
ジェダイ (ともや)
2008-03-08 23:02:52
こんばんは、さいさい@百鬼さま♪
いっそ、そういう展開にしてくれた方が良かったよ。
最後は善のジャンパーであるグリフィンと悪のジャンパーであるデヴィッドの戦いになる…。
みたいな…ね。
SF (ともや)
2008-03-08 23:10:24
こんばんは、由香さん♪
映画の断片的な情報から察するに、ジャンプ能力は遺伝するようなので、可能性のある関係者はすべて抹殺していかなければいけないのかもしれませんね。
ただ時間を超えて飛び回る能力だったら歴史が大幅に変わって世界が滅んでしまうって言うのはまぁ分かるんだけど、ただ空間を瞬間移動するだけの存在がどうして脅威なのか?
その辺ですよね~。
SFってあくまでも絵空事の空想物語だけど、そういった部分のリアリティは欲しいですわん。
全米興行成績 (ともや)
2008-03-08 23:33:04
こんばんは、ミチさん♪
全米での興行成績が1億ドルを越えていれば続編あるかもしれないですね~。
この作品の成績ってどうだったんだろ?
後で調べてみようっと。

コメントを投稿