エンプレス-運命の戦い-

2009年05月06日 | 映画（あ行）

（原題：江山美人／AN EMPRESS AND THE WARRIORS）
【2008年・香港】試写で鑑賞（★★★☆☆）

身分違いの悲恋物語として知られる中国の古い説話「江山美人」をモチーフにして映像化された武侠アクション映画。

中国戦国時代。燕国は隣国である趙と永きに渡る戦争を行っていた。そんな最中、敵の矢に倒れた国王は、戦いの全権を側近の将軍・雪虎（ドニー・イェン）に託して絶命する。雪虎は王の甥で王位継承を目論む胡覇将軍（グオ・シャオドン）を退け、王女・燕飛児（ケリー・チャン）を王位継承者に指名する。その日から飛児は雪虎から、国王として恥ずかしくないよう武術と帝王学を学んでいく。しかし、飛児が王位を継承するのを快く思わない胡覇は、刺客を雇い飛児を亡き者にしようと企む。刺客に襲われた飛児は毒矢に倒れるが、そこへ現れた段蘭泉（レオン・ライ）によって一命を取り留める。蘭泉の献身的な看病で回復した飛児は、蘭泉に心惹かれながらも民たちを守るために燕国へ戻っていく…。

この手の映画を"古装片"と言うみたいだけど、"武侠"と"古装"は違うのかな？

何はともあれ本作品を含め、２月に公開された「三国志」（原題：三國之見龍卸甲／THREE KINGDOMS：RESURRECTION OF THE DRAGON）、４月に公開された「レッドクリフ Part.II -未来への最終決戦-」（原題：赤壁決戦天下／RED CLIFF：PART II）、５月に公開される「ウォーロード／男たちの誓い」（原題：投名状／THE WARLORDS）と武侠映画が続いております♪

ま、アクション映画というよりは、国を愛する事と一人の男を愛する事の選択に迫られた一人の女性の物語。
普段から『恋愛映画大嫌い！』って言っているともやですが、こういうのロマンスは好きだったりするのよね。
ちょっと哀しい結末だけどね。

もちろんロマンスだけではなく、アクションの見せ場もたっぷりあります♪
なんてったってドニー・イェンが出ているんですもの。
「英雄-HERO-」「LOVERS」「少林サッカー」「カンフー・ダンク！」「ウォーロード／男たちの誓い」「どろろ」などでアクション監督を務めていたチン・シウトンだけに、そのアクションの見せ方は惚れ惚れとする動き♪
最期に独りで数百の兵に向かっていく様なんか、きゅ～んと来ちゃいます♪
こういうシチュエーションは、いつの時代になっても燃えますよ、メラメラ。

監督・脚本・武術指導はチン・シウトン。

2009年４月４日公開
公式ＨＰ：エンプレス-運命の戦い-