ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

ウォーロード/男たちの誓い

2009年05月07日 | 映画(あ行)
(原題:投名状/THE WARLORDS)
【2007年・香港/中国】試写で鑑賞(★★★★☆)


第27回香港電影金像奨8部門受賞。
第45回台湾金馬賞3部門受賞。
西太后が君臨する激動の清朝末期を舞台に、義兄弟の契りを交わした3人の男たちの愛と友情を描いた歴史活劇。

19世紀末期。アヘン戦争で腐敗した清朝の圧政下、太平天国の乱が発生。自分の部隊を全滅に追いやられ、独り生き残った清朝軍将軍パン・チンユン(ジェット・リー)は、失意の中で荒野を彷徨っていた。そんな時、偶然出会ったリィエン(シュー・ジンレイ)に助けられ、パンはリィエンと一夜を共にする。翌朝、盗賊団のリーダー、ツァオ・アルフ(アンディ・ラウ)とチャン・ウーヤン(金城武)に遭遇したパンは彼らの村に招かれるが、そこへ悪名名高い魁軍のホー・クイ将軍(シ・チャオチー)に襲撃される。パンはこの動乱の時代を生き抜き、村人たちを守るには朝廷側に従軍すべきだとアルフとウーヤンに進言し、2人と義兄弟の契り="投名状"を結ぶ。パンが率いる軍はシャン(山)軍と呼ばれ、一目置かれる存在となる。やっとのことで清の三大大臣であるディー大臣(ワン・フイウィン)、チェン大臣(ウェイ・ツォンワン)、ジアン大臣(クゥ・パオミン)に謁見を許されるに至った。しかし、シャン軍の勢力拡大を恐れたジアン大臣は、ホー・クイ将軍率いる魁軍を監視役に就ける。シャン軍は、蘇州城主(グオ・シャンドン)のいる蘇州を攻略するために、永きに渡る戦いに身を投じていく…。



本作は、清末期の四大怪奇事件として語られる、両江総督だった馬新貽暗殺事件がベースになっている。
暗殺の実行犯だった張文祥は、事件直後に逮捕されたが、殺害の動機を語る事無く死刑になり、事件の真相は歴史の闇に葬り去られた。
この事件は、1973年にチャン・チェ監督による「ブラッド・ブラザース/刺馬」でも描かれており、「ウォーロード/男たちの誓い」はこの作品のリメイクという形で製作されている。

ちなみに、この作品は2007年公開作品。
「レッドクリフ」がヒットしなかったら、日本では上映されなかったかもしれないね~。



ジェット・リー×アンディ・ラウ×金城武の3大俳優が描く歴史巨編。
リアルに描かれた戦場は、爽快感の欠片も無く、とことん虚しさを極めます。

大局を見据え、戦に勝つ事が平和へと繋がると思うパン。
男と男の約束を貫こうとするが、それを守りきれずに断腸の想いをするアルフ。
パンとアルフの間に立ち、どちらが正しい事かに迷うウーヤン。
この3人の心の動きが、たまらなく面白いです。
作品的には地味なのかもしれないけど、好きだな、これ。

監督はピーター・チャン。
アクション監督はチン・シウトン。

2009年5月8日公開
公式HP:ウォーロード/男たちの誓い


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■両江総督の馬新貽暗殺事件を描いた作品はこちら

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2009-05-09 02:52:23
私も地味だけど好きです。

>リアルに描かれた戦場は

そうなんですよね。「レッド・クリフ」とかと違ってリアルですよね。超人的に強い人がいるわけでもないですし。つまり日本の戦前戦中を描いた作品的で、中国近代史作品というところです。
まあ、中国史の中でもこのへんはあんまり人気ないんですよねぇ。(笑)

金城くんがボロを着ようと、血を流そうとどこか嘘っぽいのは彼の持つ格好良さの裏返しで仕方ないんでしょうね。(苦笑)
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金城くん (ともや)
2009-05-09 13:52:13
こんにちは、KLYさん♪
あぁ。
今まで武侠映画と古装映画の違いって何だろうって、思ってたんだけど、"史実"か"フィクション"かの違いなのかな?

>金城くんがボロを着ようと、血を流そうとどこか嘘っぽいのは彼の持つ格好良さの裏返しで仕方ないんでしょうね。(苦笑)
この辺が演技はしっかりできるのに、整いすぎた男の弱みなんですかね~?
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Unknown (えふ)
2009-05-09 17:00:18
レッドクリフにあやかった作品みたいでしたね(苦笑)
でもジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武の3人が
一度に同じスクリ-ンで見れて良かったわ!(笑
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豪華 (ともや)
2009-05-09 17:38:41
こんにちは、えふさん♪
メインの3人に加え、蘇州城主のグオ・シャンドンとか、豪華ラインナップですもんね♪
しかもアクション監督はチン・シウトン。
たまりませんね、この競演♪
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こんにちは (たいむ)
2009-05-09 21:44:11
ストーリー的にはぶっ飛ばし具合がもう一歩なのですが、3大俳優をそろえただけの事はありましたね。
個人的にはウーヤンに一番感情移入したかも。(金城くんだからってことではなくですよw)

男の友情モノは好きなのだけど、悲劇は嫌い(笑)なので私は「レッドクリフ有利」かな?(^^)
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アルフ (ともや)
2009-05-09 21:52:35
こんばんは、たいむさん♪
入れ込み方も人それぞれですね~。
ともやはアルフに一番シンクロしちゃいました。
男の約束は必ず果たさなければならないのに、それを蔑ろにされた悔しさといったら…。
こういうのは日常生活でもありますからね~♪
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武侠映画と古装映画の違い (中華映画好き)
2009-05-09 23:58:50
武侠とは・・・簡単に言ってしまえば、圧倒的な武(武術)と義を裏付けに、弱きを守り強きをくじく、それが武侠の世界です。
古装は、単純に時代劇ってことですかね。
ですから、例えばチャン・イーモウの作品でも、「HERO」は武侠ですが、「LOVERS」は武侠ではありません。
あれはただの「古装ラブストーリー」ですね。

ちなみに「レッドクリフ」よりもこっちの方が先に撮影、公開されてます・・・。
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ありがとうございます♪ (ともや)
2009-05-10 02:47:16
こんばんは、中華映画好きさん!
なるほど~!
ありがとうございます。
最初は中国で作ったのが武侠映画で、香港で作ったのが古装片だと思ってたんですよ。
…ということは、この間観た「エンプレス-運命の戦い」は古装片で、「レッドクリフ」は武侠映画になるわけだ。
ふむふむ。

これで夜も悩まずに眠る事ができますわん♪
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こんばんは~♪ (由香)
2009-05-11 22:58:16
ともやさん♪こんばんは~
ともやさんはお好きだったようですね~
私はイマイチだったかなぁ~結構見応えはあったんだけど、、、物語にあまり魅力を感じなかったの。
もうちょっと男の熱き誓いがメインになっていると思ったんだけど、そうでもなくて、、、ちょっと肩透かしだったなぁ~
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こんなん (ともや)
2009-05-13 01:35:40
こんばんは、由香さん♪
こんなん割と好きです♪
だから前に公開された「ラスト・サムライ」よりも同時期に公開していた韓国映画の「MUSA」の方が断然面白かったですしね~♪
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