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今日は帝劇 明日は日劇 はたまた国技館に後楽園ホール さらには落語家の追っ掛け 遊び回る日常を描きます。

高橋淳「ブラック支援」

2024-03-07 09:54:14 | 日記
高橋淳さんの
「ブラック支援」です。
この方、朝日新聞の記者。
「ひきこもり」などについて、取材している。
この本のサブタイトルも
「狙われるひきこもり」
となっていて、
ひきこもりを続ける家族の弱みにつけ込む悪徳業者の
手口なでが、余す所なく書かれています。

八章からの章立てで成り立っている本書ですが
冒頭は、
タカユキさんという男性が亡くなった場面から。
高橋さんは、ご遺族や弁護士と共に
タカユキさんが最期を迎えた熊本へ向かいます。

就職したものの、ひきこもるようになり、20年が経ったタカユキさん。
将来を心配した両親が、自立研修センターへ相談に行きます。
そこの職員が家を訪れ、タカユキさんを連れて行く。
その時から最期の時を迎えるまで、2年と少し。
かかった費用は、1000万を超えるという。
なんとも救いようのない話です。

私の周りには、こういう話は聞かれないので
普段は、あまり考えたことはありませんが
こうした実態を読むにつけ、その闇の深さを感じます。