花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

ヤンキー政権

2020-10-01 19:42:00 | Weblog
 9月30日付の朝日新聞では高橋純子編集委員が安倍政権を「ヤンキーな政治」として振り返っていました(多事奏論「菅政権発足 主権者には力がある、夜露死苦。」)。

 精神科医・斎藤環さんの「ヤンキー論」を援用しながら描き出される安倍政権の「ヤンキー」ぶりを記事から抜き出してみます。なお、ここで言う「ヤンキー」とは反社会的な行動を指すのではなく、「『気合とアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ』という空疎に前向きな感性」のことを呼び、ほかに次のような精神的態度上の特徴があるそうです。「ヤンキーには、『いま、ここ』を生きるという限界があって、歴史的スパンで物事を考えることが苦手」、「徹底した実利思考で『理屈こねている暇があったら行動しろ』というのが基本的なスタンス。主張の内容の是非よりも、どれだけきっぱり言ったか、言ったことを実行できたかが評価のポイント」。


・布マスクを配れば不安はパッと消える。

・ドナルド、ウラジーミル、外国首脳をやたらファーストネームで呼ぶのもそう。「ゴールまで、ウラジーミル、2人の力で駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」という胸アツスピーチ。

・タガの外れた浅慮や無法は「やんちゃ(行動力)」、依怙贔屓は「仲間思い」に変換され、「でもあいつらマジでこの国のために体張ってっから」てな具合に、まずい結果でさえもびろびろと生温かく受容されていく一方、批判する側は「頑張ってる人間に文句ばっか垂れてるヘタレ」と忌み嫌う。

 「ヤンキー」という視点で見ると、「お友だち政権」、「横車人事」、「森友・加計」、「自分や身内を守るための嘘(情報の隠蔽・改ざん)」、「桜を見る会」などなど、安倍政権の徒党的、あるいは家産制的性格にもうなずけます。安倍内閣とは安倍一家だったのかもしれません。人と人とのエモーショナルな関係に価値を置くとすれば、そこに関わってくるのは権力に近い人たち、取り巻きや大企業に便宜を図るならば、その諸施策の結果が格差社会、こういう見方は飛躍し過ぎでしょうか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿