花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

政府首脳の靖国参拝に思う

2006-08-04 22:23:13 | Weblog
 靖国参拝問題について、信教の自由、公人と私人の区別、戦犯合祀にまつわる由来、富田メモに見られる昭和天皇の思い、もろもろそういった難しい議論はさておき、極めてシンプルに考えてみたい。
 ある家庭で、女装趣味のあるお父さんがいました。近所から不快に思われていて、お母さんは買い物へ行くたび白い眼で見られ、子供たちは学校でいじめられていました。お母さんと子供達は、「お父さん、女装するのは止めて」と頼みましたが、お父さんは「個人的な趣味の問題だ。法に触れている訳じゃないだろう。人に言われたからといって、それは余計なお世話だ」、と聞き入れてくれません。
 そこで、このお父さんに言いたい。趣味だろうが何だろうが、法に触れようが触れなかろうが、実際問題として、あなたの振る舞いによって苦痛を受けている人が存在することに対して責任はありませんか。父親として、家庭の安寧を図る義務を果たしていると言えますか。
 形式的には非がなくても、自分が他人の不幸の引き金を引いているのなら、良心の問題はもちろんのこと、結果責任が発生するのではないか。また、責任ある立場の人であれば、自らが責を負う集団の利益を損なうようなことは慎まなければならないのは当然である。
 小難しい論議はもうたくさん。大切なことは、不利益をこうむっている日本人がいるのかいないのか、いるとすればその事実をどう受け止めるかだ。

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