Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

厭世と現世肯定

2009-11-30 | 思索のかけら
仏教自体が厭世的とは言えないかもしれないけど、 仏教は厭世から入る教えだ。 世の中の醜さ、人々の醜さ、 人生と自分自身の醜さ。 仏の教えを本当に必要とするためには、 それを厭い、そこから抜け出ようとする気持ちが、 必要だと言う。 そこから本当に救い出してくれるのは 仏の教えだけだから。 *** 世の中の、人々の、ネガティブな面。 例えば、 近視眼的で世俗的な欲望を満たすために、 我こそ . . . 本文を読む

磯山弁財天

2009-11-29 | 神社とお寺
東照宮や、そのゆかりの地をめぐる旅は、 わたしにとって、特別な感慨がある。 なんとも言えない懐かしい感じと、 優しい爽やかな水気に包まれているような不思議。 親しみと好意の感触の中へ いっとき、何かから解放されていく。 *** 最初に日光の東照宮へ行ったのは、学生の頃だったけれど、 なぜか拝観する気になれなかった。 改めて、意識して向かったのは、 今年になってからのことである。 途中、 . . . 本文を読む

『強運』のつもりらしい

2009-11-28 | 大本および深見
昨日、母の付き合いで、 学生さんの合唱コンサートに行った。 三部構成の最後に、宮沢賢二の詞に曲を付けた、 三十分近いという組曲をやった。 あいにく体調が悪くて集中できなかったのだけど、 良く練習していて、美しいハーモニーを聞かせてもらった。 それはそれとして、歌う前に、 作曲家の方の挨拶があったのだが、 彼が宮沢賢二を紹介して言うに、 『色々な面を持っていましたが、 何をやってもうまく行か . . . 本文を読む

秘密のケンミンSHOW

2009-11-26 | 日記
日テレ系テレビ信州でやっている “秘密のケンミンSHOW”を、母がずっと見ていた。 「長野が出るんだって」と(笑) それでわたしも一緒に見ていた。 長野県が出たのは、地方へ若夫婦が転勤する設定のコーナーだった。 …微妙。 取り上げてる内容はその通りだけど。 言葉が。 長野弁、ちょっと下手すぎ(笑) 言葉はあってるけど、イントネーションが違って、 知らない方言みたいだった。 *** あ . . . 本文を読む

勉強しない高校生

2009-11-25 | 日記
…それはワタシでした(笑) どうも済みません。 *** 神童も、二十歳過ぎればタダの人、と申しますが、 わたしの場合、十二歳位からタダの人でした。 字だけは、教わりもせずに勝手に覚えた という伝説がありますが(笑) 後はだいたい、本を読んでいました。 しかも空想的な児童文学ばかりです。 現実という物がキライでしたから。 ここじゃない別の世界があるような気がしてました。 そこへ行きたかっ . . . 本文を読む

なぜフランスは仏国か( 笑)

2009-11-24 | 日記
…イエ、もちろん当て字なんですけど。 言うまでもなく、 昔、教養人たる者は漢文を 使いこなせなければならなかった頃、 仏蘭西の字を当てて、フランスと読ませた。 そこから、今も仏国といえば フランスを指すわけですが。 でも、普でも風でも麩でもいいのにな~ みたいな。 どうして仏をあてたのかな~ 日本で仏を廃し、釈迦を毀(そし)っていた頃、 フランスは(日本語では)仏国になった。 *** . . . 本文を読む

晩秋の花火

2009-11-23 | 日記
今日は“えびす講煙火大会”。 長野商工会が総力を上げて行う(笑)、 毎年恒例の晩秋~初冬の風物詩。 善光寺の東にある西宮神社の、えびす講の祭礼の打ち上げとして行われるもので、 街では併せて売り出しもやっている。 昔は、山間地の人たちが、冬を越すための準備の買い出しに来て 大変な賑わいだったらしい。 今はそんなでもなく、西宮神社の存在すら知らずに 花火だけ見て帰ってしまう人も多いけど。 長 . . . 本文を読む

平家=渡来ペルシア人系説

2009-11-22 | 戦国~天下泰平
もちろん一般には、平家は 桓武天皇から分かれた氏族だと言われている。 ところが、(トンデモ説かも知れないけど) 平家というのはペルシア系だと いう話もあるのだ。 *** 古代というのは 思っているよりずっとグローバルな世界で、 唐は、能力さえあれば民族を問わず官吏に登用する 多民族国家だった。 その都、長安には、 シルクロードを経てやって来たペルシア系の人々が 多数住んでいたという。 . . . 本文を読む

貧血?

2009-11-21 | 日記
以前、父が、 溝口徹さんという人の書いた、“「うつ」は食べ物が原因だった” という本を貸してくれて、鉄のサプリメントを買ってくれた。 それから、お医者さんに行って血液検査をして、 やっぱり貧血があるらしい、という事になった。 それは、普通の血液検査で貧血を見る、ヘモグロビンの値ではなく、 血清フェリチンというのの値による。 血清フェリチンは、 体内の貯蔵鉄の量を示す値らしい。 理論的には、 . . . 本文を読む

自己開示

2009-11-20 | 日本人の意識と社会
市橋容疑者が捕まって、取り調べを受けている。 その状況を知らせるニュースが、日夜報道機関を賑わせている。 なんと言っていいのか、mixiに、 市橋容疑者のファンサイトが多数立ち上がっているらしい。 それで思ったのは、心が閉じた人が好きな人が多いんだな、という事。 それは、心が閉じた人が多いという事なのかな。 だったら、哀しい。 *** TPOに応じて、ありのままの自分を打ち明けること。 . . . 本文を読む

“新興宗教”という用語

2009-11-20 | 思索のかけら
日本語の“新興宗教”という言葉は、 侮蔑を伴う気がする。 良くないイメージの言葉なのである。 わたし自身が“新興宗教”と付く宗教を、 一段軽く見てしまうから。 イスラム教系新興宗教、と呼んだとき、それは、 教えをイスラムから取り入れた、新しい、用心すべきカルト、 というイメージを持つ。 でも、バハイはそうではない。 イスラムであるべきだったのに、迫害され、追い出された教えである。 わたしは . . . 本文を読む

バーブとバハオラ

2009-11-19 | 思索のかけら
バハオラは、バハイ教の開祖にあたる。 バーブはその先駆者である。 言ってみれば、イエスとヨハネみたいな物だと思う。 バハイ教におけるバーブは、ヨハネより重視されているかもしれないけど。 *** バハイ教は、十九世紀ペルシアで生まれた。 今のイランである。 バーブもバハオラもイスラム教徒で、そもそも そこから逸脱する気は全くなかったと思う。 それは、ユダヤ教を逸脱する気のなかった イエスに . . . 本文を読む

二元論ではなく

2009-11-18 | こころ
仏教は、全体性を重んじます。 他の多くの宗教が、人間存在を 霊と肉体…あるいは精神や魂と肉体の二元論で捉えるに対して、 あくまで、五蘊が仮に集合したものととらえ、 その仮に集まった全体が自我の同一性をもたらしている、と説きます。 欧米では伝統的に、肉体を欲望の源…すなわち悪ととらえ、 その束縛を逃れ、精神の光を求めようとする傾向が強いと思います。 仏教では、五蘊が集合した全体がそのまま自分 . . . 本文を読む

仏では治まらんぞよ

2009-11-17 | 大本および深見
大本の文献を読んでいると、しばしば、 仏教の否定と受け取れる記述を見ることがあります。 なおさんの大本神諭には、 “仏事は悪のやり方で在りたぞよ。 モウ是からは、仏では治まらんぞよ” (大正四年旧十二月二日) という一文がありますし、 王仁三郎もまた、仏の教えの至らざる点について、 幾度となく言及しています。 大本神諭は、 仏教には天地の恩恵に感謝する側面のないことを 指摘していますし、 . . . 本文を読む

何が絵を描いているか

2009-11-16 | 芸術・美術
日本人は、卓越した技術を敬う。 努力を積み、創意工夫を凝らし、技術を極めていくことを。 芸術に対しても、同じ傾向があると思う。 見事に訓練された筆さばき、画材の使い方。 リアルに緻密に、あるいは臨場感あふれる、 表現を極めていくこと。 いわゆる“上手い”絵であることを。 だけど、それとは全く別の伝統もまた、 日本にはあるのだ。 *** 「仏道をならうというは、自己をならうなり」 と、道 . . . 本文を読む