Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

南米を逆さにすると

2010-01-17 | 思索のかけら
チリのアラウカノ族の民間伝承の中に、
チョンチョンという架空動物が見える。

これは、人間の頭のような姿をしていて、
翼のような長い耳をもち、空を飛ぶことができる。

逆さにした南米は、その横顔と同じ形ではないか、
と思う。

ペルーのチクラヨという都市のあたりが鼻で、
エクアドルのグアヤキルが口の下になる。

***

チョンチョンは、創造神話とは縁がない。
病人をつけねらい、血を吸おうとする魔物である。

でもわたしにはどうしても、このチョンチョンが
国魂に思える。

では南米大陸の国魂は悪霊なのか、というと、
そんな感じは全然受けない。

ただ、とても気が枯れて、苦しんでいる感じだ。
おそらく、ながらく魔物扱いされ、忌まれる事で、
力が失われているのだと思う。

それは、無視よりもさらに悪いことだ。

日本には、
“神は人の敬によりその威を増し、人は神の徳により運を添う”
という言葉がある。

反対に、軽蔑し、忌んでいると、
力は失われていくのである。
それは本当に、失血のような力の抜けかただ。

***

チョンチョンが魔物になったのが、
スペインによる征服とキリスト教化より、
前なのか、後なのかは解らない。

でも、キリスト教によって、軽蔑と嫌悪に拍車がかかったことは
確かだと思う。

国魂の力が失われれば、
大地から生まれるものも、生まれなくなる。
育まれるものも、育たなくなる。

育み続けるには、力が必要だ。
病人の生気を吸うより他に、方法がなかったのかもしれない。

***

スペイン・ポルトガルのあるイベリア半島を逆さにすると、
おそらくライオンの横顔だと思う。

ライオンは、
救い主イエスのシンボルの一つである。

けれど北を上にすると、
傲慢そうな人間の横顔になる。

これが世界を征服した顔だろう。

***

盤古も、今は、
最初のように、悪霊という感じはしない。

もし悪霊だとしても、
改心してもらうのが大切なのである。

キリスト教やイスラム教には、その方法がないのだろう。
仏教や修験道のやり方で試みるしかない。

***

中米は、メキシコの山地の南から、
空を飛ぶ猛禽類の姿になっていると思う。

イーグルは、北米のネイティブ・アメリカンの
神さまである。

メキシコがなんなのかわからない。
北米亀さんは、背中に山を載せている設定なんだろうか…

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