Oceangreenの思索

主に、古神道、チベット仏教、心理学等に基づく日本精神文化の分析…だったはずなんだけど!

凶党霊

2010-02-02 | 大本および深見
古代イランで生まれ、
現在はインドのボンベイを主な本拠地とする
ゾロアスター教によれば、

太古、“悪”が天を突き破って世界に侵入し、
大地に潜って山を突き抜け、現在のような世界を造り出したのだそうだ。

この“悪”を、アンリ・マンユと言う。

王仁三郎も、宇宙から二つの悪神の玉が飛んできて、
中国大陸と北米大陸に落ちた、と
霊界物語”に書いたらしい。

中国大陸のものが盤古で、北米のものが大自在天だそうで、
名前が混乱しているので、困っている。

ともかく、ユーラシアの悪は、これまで書いてきたとおりだけれど、
北米に落ちたものが、マヤの人食い神などになったのかもしれない。

ともかく、この“悪”って、なんだろう、と思う。

物質がそもそも悪の要素を持つ、という以外に、
宇宙からわざわざ、“悪”は飛んできたのだ。

***

一つの解釈として、
凶党霊の固まりが考えられると思う。

凶党霊とは、間違った教えをもたらした神(悪霊)や、教祖の霊に、
信者だった死者の霊が取り込まれ、凝っていったものだ。

そもそも、バールとかシヴァも、
侵略者たちの魂が凝ったもののような気がする。

深見のところでは、こうした霊が、
新興宗教に付いている、と言っていた。

アンリ・マンユとか、盤古とかバールの類いは、
そんな新興宗教のものより、ずっと大きい。

空中から火を出すとか、物を浮かせる、とかの
極端な霊能力は、
こうした凶党霊の力であることが多い。

日本では、自然であることの方を尊ぶし、
チベットでも、極端な霊験が魔物の仕業だった、
という話が伝わっている。

神は自然の働きそのものだから、
自然の働きを剋するほど自然に反するのは、神に逆らうことだ。

自然の善き働きをより高める霊能力が、
正なのである。

王仁三郎も、凶党霊により、
急須を宙に浮かせてお茶を容れたりしていたそうだが(笑)
神さまに戒められた、との事。

凶党霊を使っていると、
魂が魔界に入ってしまうから。

一神教で、魂が悪魔に取られる、というのは、
そういうことだと思う。

***

凶党霊かは解らないけど、深見のところには、
バール・ハモンに生け贄にされた幼子やその親の霊が凝ったものが
憑いていると思う。

ある人が“イクラちゃん(サザエさんの)”と連呼していたけど、
そういう感じの、深見の犠牲になりながら深見を信じ込んでいる
いつか深見に幸せにしてもらうために、従いながら待っている、
絶対成熟しない赤ん坊みたいなのが、いる。

それと、“ご神業”のために子供を犠牲にするのはいいこと、
という親の霊。

やめない限りとれない。

***

仏教では、霊の存在を言わないけれど、
それは、霊を信じることで、こうした霊が存在してしまうからだと思う。

仏教では、死後の魂は、わずかな間中有(バルドゥ)にとどまるだけで、
あとは次の肉体に入ることになっている。

成道した魂だけは、
自らの根源意識により、普遍的な根源意識=仏と一体になり、
望まない限り生まれ変わらない。

日本では、死者は他界で長い時間をかけて浄化され(微細になっていき)、
他界の神と一つになる。
生まれ変わりは、神によるのだと思う。
これは、日本の大地が悪ではないために、
はじめて可能なのだろう。

日本仏教は、修行(生魂の微細化)よりむしろ
死者の供養を能くするけど、
死後の浄化の過程を助けるためだ。

エールは天上他界、山上他界の神なので、
一神教徒は、死後、神の国に行くと信じることで、
エールの他界へ行くのだと思う。

日本の民間信仰では、
死者は他界に行くことになっているけど、

神社神道では、やはり出雲の神(エール)が幽界の主催神とされていて、
死者は出雲の神の許へ行くことになっているのだ。

もっとも江戸時代には、全ての死者は
善光寺に行くと信じられていた。

***

でも、凶党霊がどうして宇宙から飛んでくるのか、と考えると、
少し怖い。

つまり、どこか遠くの星に、知性を持った人間のような生命体がいるとして、
その星が滅びると共に、その凶党霊が、
食い物にすべき他の生命体を求めて宇宙を飛んでいくとしたら?

そんな物をすべて救うのは、
相当のことだ。

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