岩霊、岩神という事をずっと書いているけれど、
まさか岩にこころがあるはずもない、
岩に霊なんてあるはずもない、というのが普通の感覚だと思う。
もちろん、わたしだってそう思っていた。
戸隠の岩山が、ペットのように好意を発散しながら、
わたしのところへやって来て、霊体に溶け込んでしまった、
という体験をするまでは。
***
何年か前から、体調が許す限りは、
戸隠に行くたび、鏡池から戸隠連峰の岩山を眺め、
全体の浄め(浄化)の観相を繰り返していた。
特に意味があるわけではなく、
ただ少しでも聖域が良くなれば嬉しいというだけ。
別にそんなに負担になることでもないのだし。
それがある夜…戸隠から帰ってきた夜の事かさえ忘れたのだけど、
突然、それはやって来た。
鏡池から望むくらいの大きさの戸隠である。
九頭竜さんかどうかはわからないのだけど、
とにかく、岩の“霊”が嬉しがって、
なついて付いてきてしまったのだと思う。
***
もちろん、岩や石に、
人間や動物のように生々しい感情がある訳ではないと思う。
ただ、気分のようなもの。
親切にしてくれたり、愛情を掛けられれば好感を持ち、
粗末にされ憎まれればイヤだと思う。
また、状態がよければ気分よく、
本来あるべきよき状態から遠くななれれば、
なんとなく悲しくなる。
その程度のものだと思う。
けれど、普段顧みられない存在で、それなりの力を持つだけに、
禍神と出会い、禍神になつけば、
悪用される場合もあるのでは、と思う。
まさか岩にこころがあるはずもない、
岩に霊なんてあるはずもない、というのが普通の感覚だと思う。
もちろん、わたしだってそう思っていた。
戸隠の岩山が、ペットのように好意を発散しながら、
わたしのところへやって来て、霊体に溶け込んでしまった、
という体験をするまでは。
***
何年か前から、体調が許す限りは、
戸隠に行くたび、鏡池から戸隠連峰の岩山を眺め、
全体の浄め(浄化)の観相を繰り返していた。
特に意味があるわけではなく、
ただ少しでも聖域が良くなれば嬉しいというだけ。
別にそんなに負担になることでもないのだし。
それがある夜…戸隠から帰ってきた夜の事かさえ忘れたのだけど、
突然、それはやって来た。
鏡池から望むくらいの大きさの戸隠である。
九頭竜さんかどうかはわからないのだけど、
とにかく、岩の“霊”が嬉しがって、
なついて付いてきてしまったのだと思う。
***
もちろん、岩や石に、
人間や動物のように生々しい感情がある訳ではないと思う。
ただ、気分のようなもの。
親切にしてくれたり、愛情を掛けられれば好感を持ち、
粗末にされ憎まれればイヤだと思う。
また、状態がよければ気分よく、
本来あるべきよき状態から遠くななれれば、
なんとなく悲しくなる。
その程度のものだと思う。
けれど、普段顧みられない存在で、それなりの力を持つだけに、
禍神と出会い、禍神になつけば、
悪用される場合もあるのでは、と思う。