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高級ポッキーにそっくり…グリコ、韓国ロッテを提訴の顛末 パクリ横行

2015-01-31 09:21:51 | 政治、経済
ソースカラ

大手菓子メーカー「江崎グリコ」(大阪市)が昨年11月、人気の高級菓子「バトンドール」のパッケージデザインに酷似した商品を発売されたとして、韓国ロッテグループに販売差し止めを求める訴訟を韓国の裁判所で起こした。韓国では、日本の菓子に似せた商品の販売が横行。専門家は「日本の企業は海外の模倣品を放置してはいけない」と警鐘を鳴らしている。

 バトンドールはグリコの人気商品「ポッキー」を太くし、食べごたえのある高級バージョン。焼き上げた生地にバターの上澄みをしみこませ、チョコレートなどをまとわせてから数日間寝かせるなど素材や製法にこだわっている。

 2013年10月から大阪の百貨店で限定販売しており、価格は税込み501円とポッキーに比べると高いが、行列ができるほどの人気だ。

 訴訟で争われているバトンドールのパッケージは縦長の箱にひねりを加えた形状が特徴。色は白を基調にしており、波形のラインを境に色を変えてコントラストを強調している。

 一方で、ロッテが韓国で昨年発売した「プレミア ペペロ」も棒状のチョコレート菓子で、パッケージは箱のひねり具合や波形のライン、カラーリングなどがバトンドールとそっくりだ。

 そもそもロッテは、グリコがポッキーを日本で発売してから17年後の1983年、韓国で棒状のチョコレート菓子「ペペロ」を発売しており、パッケージも本家そっくりの赤。今回はグリコの高級感を打ち出す販売戦略まで追随した。

韓国ではほかにも、カルビーの「かっぱえびせん」や明治の「きのこの山」、森永製菓の「おっとっと」のほか、福岡・博多の郷土菓子「ひよ子」など、日本の菓子に似せた商品が多数出回っている。

 知的財産権に詳しい大阪弁護士会の冨宅恵弁護士は「韓国では知的財産権に対する理解が乏しく、顧客吸引力の高い日本商品のブランド力を利用するケースが後を絶たない」と指摘する。

 冨宅弁護士によると、商品のデザインは「立体商標」として登録すれば模倣品を排除することができる。一目でその製品と認識できるかなど、厳しい条件をクリアしなければならないが、自動車メーカーの「ホンダ」は昨年5月以降、世界的な二輪車「スーパーカブ」を登録した。

 「海外で多数の企業から模倣品が販売されると、現地で一般化され、商標登録が難しくなる。費用は高くつくが、市場調査で現状を把握し、そのつど対応しなければブランドを守ることはできない」(冨宅弁護士)

 グリコは「販売差し止めを求める訴訟を起こしているのは事実だが、詳細についてはコメントできない」としている。


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