古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

料理心得帳    辻嘉一

2023-11-09 10:48:20 | 大道珠貴
中央公論社  昭和57年

ぼくの文学好きの発端というもののひとつに

料理文学というものがあって、檀一雄氏とか

から影響を受けている部分がある。

実際、2004~2012年までいろいろな

ところの厨房に立たせていただいて、武者修

行していて、今は、自宅で鉄板を使って、焼

きそば、ねぎっこ焼きなどを作っている次第だ。


料理は体得すべきだ、との教え通り、測って味

付けしたりするのはダメだと思う。焦げについて

も言及していて、二流どころのホテルで働いてい

たとき、これ、焦げてんじゃねえかよ、と先輩は

注意してきたが、焦げは大事な味のうちだ、と明言

されている。焦げは大事だ。焦げているぞ、と言って

いるうちはトーシローだ。食ってみれば、焦げてい

るくらいがいちばんうまい。

ウンチクもいっぱい載っていて、これはちょっ

と教えたい、というものもけっこうあったが、

魚を古語でイオといい、イという語尾の付いた

魚は古来より知られた魚だ、ということだ。タイ、

コイ、カレイ、ウグイ、セガイなどがそれだ、とい

うようなことが満載だ。残念ながら絶版らしい。

料理を志す人には一読して欲しいバイブルだ。

  (読了日 2023年9・28(木)0:15)






























































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