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「なんにもないけどやってみた」栗山さやか

2011年12月07日 22時09分11秒 | 読書(ノンフィクション)


「なんにもないけどやってみた~プラ子のアフリカボランティア日記」栗山さやか

人というのは、滅多に変わらない。
劇的に変貌するのは、小説だけの話。
でも、時として、それが現実として訪れることがある。
そういう手記を読むと、身体が泡立つような感覚に襲われる。
これが、そういう本である。

著者は、今時の若い女性。
髪を茶色に染め、日焼けサロンに通い、化粧に余念が無い。
ところが、25歳の時、9歳からずっと仲の良かった親友が亡くなってしまう。
これが契機となって、自分と人生に向き合うことになる。
貯金をはたいて海外に出かける。
60ヵ国くらいをほぼ1人で旅し、流れ流れてアフリカに辿り着く。
エチオピア医療施設でボランティアとして働き始める。
この作品はその現場を中心に、出会った人たち、思ったことを綴っている。

PS
この本を知ったのは、次の紹介記事を読んだから。
「文章下手でごめんなさい」と本人が断っている通り文章自体は巧いと言えないのに、読むのをやめられない、読んだ後も忘れられない、すごい本だ。・・・まさにそのとおり。ある意味、全篇レクイエム、である。(by たきやん)
http://kaze.shinshomap.info/guide/85.html 

【参考リンク】
モザンビークで暮らす日本人女性ボランティア

http://purako.jugem.jp/?day=20111017

http://justgiving.jp/npo/334

【ネット上の紹介】
109の元ショップ店員、渋谷系ギャルが世界放浪の旅へ。訪れたアフリカの医療施設で出会ったのは、HIVや末期がん、貧困に苦しむ女性たちだった。病気の苦しみから救うことはできなくても孤独からは救ってあげたいと、彼女たちに献身的に寄り添い、多くの患者たちの最期を看取ったプラ子さんが綴る感動の日記。

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