山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ムラの半鐘

2016-07-01 21:10:37 | 特産品・モノ
 町内の砂川(イサカワ)地区に行ったとき、背の低い火の見櫓があった。
 なんでこんなにかわいいのか、親しみはあったがしばらく疑問が続いた。
 子どものおもちゃになってしまうのではないか、とよけいな心配がよぎる。

                      
 よく考えると、高い所に登らなくともじゅうぶん集落を見渡せる小高い場所にあるからだとわかった。
 眺望は雨上がりはとくに素晴らしい。
 商業化された観光地よりつつましく生きる暮らしの気品がある。

                       
 半鐘は鐘ではなかった。
 ずっしりとした分厚い容れ物のようだった。
 「よく盗まれもせずに道路際にあるなー」と感心する。

 治安という概念がないくらいの穏やかな霧の山里。
 金権とか薬物とか詐欺とか殺人とかに縁のない桃源郷はここにもある。
 ここを気に入った若い夫婦が少しづつ住み込み始めている。
 日本の未来の芽はここにある気がしてならない。
 ここの半鐘は現実の危うい日本を心で鳴らすものかもしれない。
 
 
 
 
コメント
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