2016.12.21
下北沢にあるDarwin Roomで「玉川上水の生きもの調べ」という話をしてきました。50人近くの人が集まり、会場はいっぱいでした。
講演を終えて店長で司会をつとめてくださった清水さんと。なかなか雰囲気のある会場でした。
2016.12.18
津田塾大学でどこかにあるはずのタメフン場を探す人海戦術をしました。あきらめかけていたときに大きなタメフン場がみつかり、見つからなかったマーカーもありました。
みつけたタメフンを前に
2016.12.11
明治神宮でタヌキのタメフン探しをしました。
タメフン場
2016.12.12
日の出町の廃棄物処分場跡地でカヤネズミの地表巣の調査をしました。
巣の断面
2016.12.11
恒例の玉川上水の観察会をしました。紅葉はピークをすぎ、少し寂しくなりました。今月は果実の観察をしました。
記念撮影
集めた果実
2016.12.8
11月の下旬に卒業生の一人が長野県の美ヶ原でオコジョの交通事故死体を拾ったということで標本を博物館に寄贈してくれました。それを骨格標本にしていましたが、なんとか完成しました。頭骨が割れていたので、修復がたいへんでした。プロのように真っ白な骨にはしませんでしたが、まずますの出来かなと思います。
オコジョ 2016.11.21 美ヶ原
2016.12.8
東京都西部の日の出町に廃棄物処分場があります。ここは上に土をかぶせて、スポーツグランドにし、その一角に動植物がもどってくるように環境をとと乗せる努力がおこなわれています。私はそのアドバイスをしてきましたが、地元のひとも交えた説明会があり、招かれていきました。
処分場の内部。背景の雑木林にはタヌキやキツネもおり、今年はフクロウが雛を育てました。手前の草原にはカヤネズミやノウサギももどってきました。また写真ではみえませんが、池があり、カイツブリやカモ類が羽を休めています。
2016.12.5
アファンの森に調査に行きました。林の木々にはすでに葉がなくなっていました。順調にタヌキの糞が集まりましたが、その脇に立派なクマのものもありました。カメラにも写っていました。
2016.10.28
2016.12.4
NHKの視点・論点で話した「
タヌキと日本人」がアーカイブにアップされました。
2016.12.3
麻布大学いのちの博物館で
フクロウの食性分析作業をしました。学生にとっても、八ヶ岳自然クラブの人にとっても、楽しく充実した体験になったようです。
分析をする参加者
お礼に手作りの感謝状を贈りました(ただし高槻の個人的なもの)
最後に記念撮影
2016.12.2
「さくらサイエンス」プロジェクトという獣医学系のアジアの若手研究者の研修活動があり、麻布大学が中心となっています。今回は日本獣医生命科学大学で研修している韓国、台湾、タイの研究者が麻布大学いのちの博物館に来館したので、私が解説しました。
2016.12.1
早稲田大学エクステンションセンターで「野生動物の言い分」と題して講義をしました。
2016.11.29
かわさき市民アカデミーで「シカ問題を考える」と題して講義をしました。
2016.11.27
桐生市にある自然観察の森に招かれてシカの講義と野外観察、それに野生動物の糞分析の実習をしました。ここでもシカが増え始めたそうです。シカとテンの糞分析の手ほどきをしました。
2016.11.26
麻布大学いのちの博物館でフクロウの巣材からネズミの骨を取り出す作業の2回目をおこないました。
分析する八ヶ岳自然クラブのお二人
取り出した骨. 主要な骨の紙資料の上にシャーレをおいて、取り出した骨を集めた。
2016.11.25
日本山岳会で、「シカ研究者がみた最近の日本の山」という講演をしました。
NHKテレビの「視点・論点」で「
タヌキと日本人」という話をしました。
2116.11.24
早稲田大学エクステンションセンターでおこなわれている「生命(いのち)のにぎわいを探る」のシリーズを担当し、「唱歌「ふるさと」の生態学−ウサギはどこへ行った?」という話をしました。
2016.11.23
山梨県の乙女高原では毎年勤労感謝の日に市民が集まって草刈りをしています。私もこの数年参加させてもらっており、今年も行きました。草刈り機や手鎌でススキを刈り取り、それをブルーシートにのせて引っ張ってゴミ収集車にのせて別の場所にもっていきます。老弱男女260人が集まり、作業が終わったらおいしい豚汁をいただきました。
2016.11.21
明治神宮に行きました。タヌキの糞探しをするために林に入る許可をもらっています。夏から毎月来ていますが、タメフンがみつからず、サンプルが集まらないでいました。どうやらタヌキが疥癬という病気で少なくなってしまったらしいのです。かなり歩きましたが、獣道がみつからず「いないなあ」と思っていました。ただ、前回のときに、人はいかないところなのにマヨネーズの容器とか、お菓子の袋などが多くあるところがあり、タヌキが使っていそうな場所が見つかっていました。そこに、ついにタメフン場がみつかったのです。ごく新しい糞はギンナンばかりが入っていますが、少し古いものは黒褐色で、一部には鳥の羽毛が入っているものなどがみつかり、今後分析します。これまでがんばって探してきた甲斐がありました。
タヌキの糞を拾う
2016.11.20
相模原市立博物館で「学びの収穫祭」があり、おもに地元の生徒、学生、市民、大学人などが発表をする活動がおこなわれていますが、そこで話をするように要請されました。そこで「東京西部のテンとタヌキの食性」について話をしてきました。なかなか活発なようでした。
2016.11.19
博物館で「フクロウの食性分析」をおこないました。学生9人と八ヶ岳自然クラブの人2人が参加し、ネズミの骨の勉強をしながら、小骨を取り出しました。
分析をする
八ヶ岳自然クラブが提供くださった写真パネルと標本箱に並べたネズミの骨。パネルはネズミをとらえる瞬間のフクロウなどすばらしい写真があります。ネズミの骨はかつて同じ八ヶ岳のフクロウの食性分析をしたときに作った標本です。
2016.11.18
かわさき市民アカデミーで「森林管理と生物のつながり」と題して講義をしました。
2016.11.15
武蔵野美術大学で玉川上水で調べてきたことの報告をしました。その内容は
こちら
2016.11.13
明治大学で今年のモンゴルでの調査報告会議があり、群落調査の報告をしました。
2016.11.7
宮城県東松島でニコルさんたちが子供たちのために「復興の森」を準備しています。来春開校する「森の学校」に隣接する森で、アファンの森を参考にしています。今年から動植物の基礎資料をとるためにときどき行っています。ツリーハウスというおもしろい家があり、子供がよろこびそうです。木を整理して明るい林を作っていますが、その材木を取り出すために岩手県のウマが来ていました。
ツリーハウス
材木を出すためにきているウマ
2016.11.6
玉川上水の観察会をしました。少しポカポカのとても気持ちのよい日で、参加者が少なく、近い距離でゆっくりと自然の観察や調査ができました。果実の季節になったのでその生態学的解説をしたあとスケッチをしました。さすがに美大生だけあってうまいものです。
木暮さんのスケッチ
清原さんのスケッチ
高槻のスケッチ
観察した果実
2016.10.29
兵庫の養父(やぶ)というところの有志にお招きいただいて、シカについて講演をしてきました。兵庫県はシカが増えて年間4万頭以上を駆除してもうまくいっていないそうです。私も少し山をみせてもらいましたが、アセビやイワヒメワラビなどが目立ち、下生えは貧弱になっていました。京都からおりて少し、と思っていたのですが、時間的にはそこから福知山まで、福知山からまた養父までととても長く、えらく奥まったところだなあという感じでした。地図で見るともう鳥取に近いくらいでした。実際、警官は私の育った米子あたりとまったく同じという感じでなつかしく思いました。熱心な議論があり、同じロッジに泊まった方もおられて、くつろいで話ができました。
2016.10.22-23
大学祭なので、博物館も来館者が増えます。学生に展示の勉強をしてもらい、解説をしてもらっています。展示だけと、解説つきでは全然違うようで、好評です。600人ほどの来館があったようです。あしたも続きます。
アンケート記入
2016.10.20
いのちの博物館にかわいい来館者がありました。近所の幼稚園さんが30人ほどきてくれたのです。どのくらいわかるのか見当がつきませんでしたが、私は「子供こそホンモノを見分ける目をもっている」と信じていますから、本物を展示している我が博物館の標本をみて、きっとゾウの大きさやキリンの背の高さや天井の高さなどをそれなりに感じとってくれたと思いました。
2016.10.19
毎月行っている明治神宮に行ってきました。タヌキのタメフン場を探すのが目的ですが、まだ見つかっていません。糞はひとつだけみつかったのですが、タメフンはだめです。タヌキが疥癬病で死んだと言われています。かなり歩いていますが、「気配」が感じられません。獣道もほとんどなく、やはりほとんどいないようですが、粘りつよく続けるつもりです。
2016.10.15
津田塾大学にはタヌキがすんでいますが、そこでいくつかの調査をしています。タメフン場がみつかっているのですが、これまで一箇所だけでした。そこで、人数を集めてローラー作戦で探すことにして、ついにもう1箇所見つけました。成果によろこんでパチリ!
2016.10.10-11
アファンの森に行きました。10日は卒業生の望月さんが来てくれました。
もう秋のよそおいで、花はほとんどなく、いくつか実がなっていました。
セットしていたカメラにツキノワグマが写っていました。
2016.10.9
毎月の玉川上水観察会で集まりましたが、雨のため中止とし、よい機会なのでこれまでのこと、これからのことについて話しあいました。
2016.10.2
千葉県館山の猟友会に招かれて講演をしてきました。館山にはまだシカは少ないようですが、イノシシが多くていろいろ問題になっているそうです。私が書いた「シカ問題を考える」を読んだ方が、「ハンターがただシカやイノシシを殺すことを目的とするような感じになってきていてよくない。先生の本には動植物を大切にする心があるので、それを伝えてほしい」ということでした。また、動物や植物のことだけでなく、農山村の人のこと、社会のことも考えないといけないことを書いたのですが、そのことにも共感してもらえたようです。
館山は房総半島が下向きの瓶の口のように突き出したあたりで、ヤシの木などがあって暖かい土地であることをうかがわせました。久々に晴れたので、帰路のバスからみた夕焼けが実にきれいでした。
2016.10.1
麻布大学いのちの博物館で企画展示「動物の目」を始めるため、本日展示準備をしました。動物の目の構造などの解説をし、治療法などについて、動物病院の印牧先生にご指導いただいて、完成しました。サルとラクダの視野の違いをアクリル板を使って表現しました。
眼圧計やエリザベス・カラーのイラストを描きました。
2016.9.18
乙女高原は今シーズン柵で囲われました。そして驚くほど植物が回復し、ワレモコウ、アキノキリンソウ、マツムシソウ、オミナエシなどが増えました。やはりシカの影響が強かったことが証明されたことになります。私たちはその柵の中でこれまでおこなってきた草刈りをしました。柵をつくって植物がシカから守られたからこそ、刈り取りがどういう影響を与えるかを示すことができると考えたからです。今日はあいにく小雨でしたが、刈り取りも、去年調べてマーキングしていた固定枠の群落調査も終えることができました。
2016.9.11
恒例の玉川上水観察会をしました。先月は夏休みで武蔵美の学生さんがいなかったのですが、今回は後期の授業がはじまって大学にもどってきたので多めでした。午前中に野草観察ゾーンで訪花昆虫の記録をとりました。秋の花が咲いていたので、シラヤマギク、センニンソウ、ツルボ、アキカラマツなどの花の前に立ってもらい、訪れる昆虫を記録してもらいました。午後は朝鮮大のほうで植生調査をしました。
訪花昆虫を記録する
「そっちはどうだった?」
カリガネソウがちょうど花の旬で、まっていたらクマバチがきました。背中にたくさん花粉をつけていましたが、観察していると体重が重すぎて、雄しべがハチの
背中をたたくということはなく、ハチがおしべの上にのりかかるという感じでした。
カリガネソウとクマバチ
ツルフジバカマ
2016.9.9
「らでぃっしゅぼーや」という会社に頼まれて「森から海へ」と題してお話をしてきました。東京オペラシティなどという行ったことにないところだし、聞く人もビジネスの世界の人なので場違いな感じがしていましたが、「それなりに通じる」どころか、オーガニック製品の物流に関心のある人たちなので、私のいう「生き物のつながり」の大切さは十分に理解してもらえたと感じました。私は海もことは知らないのですが、「動物を守りたい君へ」を書いたとき、サケのことを勉強したので、その話を紹介しました。アラスカのトンガス国立公園で、サケの成分が木の中にあるこたがわかってきました。クマが食べて森で糞をするからです。それは新発見ですが、アイヌが川の源流を「川のおわるところ」、河口を「川のはじまり」というのは、サケの立場になれるからで、サケが生態系に重要な働きをしていることを知っていたのだと思います。それがおもしろかったと感じた人が多かったようです。
2016.9.4
乙女高原に行きました。半年前の冬に草原が柵で囲われました。柵の中にはいると、マツムシソウ、ワレモコウ、アキノキリンソウ、タチフウロなどこれまであまりなかったり、あっても少ししかなかった虫媒花(昆虫に受粉してもらう花)が増えていました。驚きました。マルハナバチがたくさん花に来ていました。
オミナエシとマツムシソウ
マツムシソウ
カワラナデシコ
ツリガネニンジン
ハナイカリ
ヒメトラノオ
2016.9.1
森林インストラクター東京会というところに招かれて東京ドームの近くで「森林と動物」と題して講演をしました。40人あまりの森林に関心のある方が集まって熱心に聞いてもらいました。シカと植物の話が主体でしたが、2時間もあったので、タヌキやそのほかの野生動物の話をしました。シカと植物のところではスライドで植物の写真を出して名前を聞いたのですが、さすがによくご存知の方が多く、会場がもりあがりました。動物についてもいろいろと質問があり、楽しい時間をすごすことができました。
2016.8.23
日本・アジア青少年サイエンス交流事業によって来日したアジアの若手研究者・院生が来館しました。国は中国、韓国、台湾、ベトナム、タイ、マレーシア、インドのほか、一人ながらモンゴル、カンボジア、ラオス、ミャンマー、シンガポール、フィリピン、インドネシア、ブルネイの人もあり、文字通りアジアを広くカバーしていました。私が展示解説をし、病理学などは黄教授の補足説明がありました。ロードキル展、プラスチネーション、ゾウとハムスターの対比、歴史などが印象に残ったようです。博物館が国際交流に役立てるのはすばらしいことだと思いました。
2016.8.1-8.15
モンゴルで調査をしてきました。アイラグ(馬乳酒)プロジェクトの下での群落調査を担当しました。私事ながら、今年は結婚40周年でもあり、私も現役を退いたことなどを考えて、カミさん同行を実現しました。研究チームで同じところに宿泊しての毎日だったので、皆さんからもよくしてもらい、楽しい滞在となりました。調査の記録係もしてもらい、私自身も助かりました。
2016.8.5
「動物のくらし」を作る過程について「週刊読書人」に書いた記事が紹介されました。
2016.7.27
今日までの3日間、麻布大学いのちの博物館で夏休みこども教室をおこないました。小学4年から6年生までが対象でした。まだ幼さの残る子もいるし、6年生には中学生みたいな子もいて、成長のいちじるしい年齢なのだと思いました。話をしていて、自分のことばが、輝く瞳を通してこどもの心に入っていくような不思議な感覚をもちました。
終わって仕事をしていると
「先生、田口さんという方がご挨拶をしたいということです」
「田口さん?」
とくに思い当たるフシはない。誰かなと思っていると
「去年、先生に骨のことを教わったということで・・・」
「あ、田口くん?」
実は去年、私が「このは」という雑誌に骨の解説を書いたとき、お母さんを通じて小学生から質問が来ました。20くらいの質問があり、自分でよく考えたよい質問でした。私はすべての質問に詳しめの返事を書きました。
しばらくしてその少年(田口くんという名前でした)からはがきが届き、骨のことを調べて夏休みの作品を提出したら、なんとそれが文部科学大臣賞をもらったということで「高槻先生、ありがとうございました」と結んでありました。田口くんがふつうの子と違うのは、ころんで頭を強打して病院に連れて行かれたときに、「僕の頭が壊れなかったのはどうしてだろう」と考え、その答えを求めて、骨のことをいろいろ調べたということです。その疑問をお母さんが私に伝えてくれたというわけです。
その田口くんが夏やすみこども教室に来ていたのです。そのときにもらったはがきに写真がついていましたが、そのときとはずいぶん成長し、メガネをかけていたので、気づきませんでした。
私は田口くんに返事を書くときに、あることを思い出していました。中学2年生のときに、蝶の食草について、蝶の種分化と食草の種分化に対応関係があるのではないかと考え、そのことを私の愛読書であった「日本原色蝶類図鑑」の監修者である九州大学の白水隆先生に手紙に書いたのです。いなかの中学生に大学の先生が返事をくれるかどうかまったくわかりませんでしたが、しばらくして返事が来たのです。読みやすい字で「君はとてもおもしろいことに気づきました」という意味のことが書いてありました。その感激は私の中にずっと残っていました。私はそのときに科学者に対するあこがれのような気持ちを抱きました。
自分の少年時代と重なるような気持ちもあり、不思議でうれしい出会いとなりました。
田口くんと。右は2015年2月の田口くん
2016.7.26-
麻布大学いのちの博物館で「夏休みこども教室」としてシカとタヌキ(アライグマ)の頭骨の観察体験をしてもらうことになりました。私が解説をし、学生2人にも展示場の解説とアシスタントをしてもらうことになりました。実際の骨に触る機会はなかなかありませんから、それだけで得難い体験だったろうと思います。少し緊張気味にふれていました。私は子供の自由な絵が好きなので「自由に描いていいよ」といったのですが、小学生の場合、ある程度のガイドをしないと、何をどうしてよいかわからないのかもしれず、むずかしいものだと思いました。大学での体験がなんらかの形で子供たちの心に残ってくれたらよいなと思います。
骨のスケッチをする子供たち(公開の了解をもらっています)
2016.7/18-19
C.W.ニコルさんが中心になって宮城県の東松島につくっている「森の学校」は校舎が木造であるだけでなく、森に隣接しています。その森は「復興の森」とよばれています。その森の生き物の調査をしていますが、今回は計画されている道路の影響を調べるための群落調査でした。森の一角には「ツリーハウス」があり、大人には「妙な家」にみえますが、訪れた子供は大喜びするそうです。
2016.7.17
私が麻布大学に移った年に入学した学年とは特別に中がよくて、卒業後も交流があります。昨年はモンゴルに同行しました。ことし4月に玉川上水の散歩をし楽しい1日を過ごしましたが、違う季節もいいねということになり、7月17日に散歩しました。ちょっといい感じのレストランで昼食をとり、玉川上水に行って、のんびりと歩き、植物を観察したり、雑談をしたりと、楽しく過ごしました。そのあと、鷹の台近くの喫茶店で昔話などをしました。
説明をする私(宗兼さん撮影)
2016.6.21
日の出町の谷戸沢廃棄物処分場跡地では、ゴミを埋めて土をかぶせたあと、一部はサッカー場、一部は動植物がもどってくる場所にしています。私は生物調査のお手伝いをしてきましたが、6月21日にオオムラサキの観察会があり、あわせて講演をすることになりました。当日は天気がよくなかったのですが、多くの人が訪れ、熱心にきいておられました。その後、オオムラサキの放蝶会があり、みなさんうれしそうでした。
飼育され、羽化したてのオオムラサキ
ケースに入ったオオムラサキをみる参加者
2015.6.19
乙女高原に昨年、巨大な柵がつくられ、シカの影響を排除することになりました。これまで私たちは「シカが増えたために花咲き乱れていた草原がススキ原になった」という声を検証するために、ススキ群落を違う時期に刈り取るなどの実験と、虫媒花の刈り取りなどを組み合わせてそれが事実であろうと言えるようになりました。柵ができたので、もう食べられることもないし、観光目的のシカ排除は実現したので、実験はもうしなくてもよいようなものですが、私はその「観光」はただ景色をみて楽しむだけでなく、動植物の関係を学ぶという要素をもってもらいたいと思います。そのために、柵の中でさらに刈り取り実験をすることで、刈り取りをするとススキ原がこうなるということを示すことも重要だと思いました。そこで、6月19日にこれまでどおり刈り取りをしてもらいました。
刈り取り実験を手伝ってもらいました。
仕事がおわって一休み
2016.6.13
お伝えした「視点・論点」で「日本の山とシカ問題」の放映が6月14日早朝4:20となりました。13:50にeテレで再放送があります。お時間がありましたら、録画してみていただければありがたいです。
2016.6.8
NHKに「視点・論点」という地味な番組があり、見たことがあるような、ないような、なのですが、そこから「日本の山とシカ問題」と題して話してくれとオファーがあり、収録がありました。なんと「化粧」をされました(みんなしてるのかなあ、とてもそうは見えない人もいるけど・・・)。そのとき「これ長いので切りますね」、何のことかと思ったら私は父からの遺伝で眉毛に長ーいのがときどき生えます。ふつうの人は切ったりするんでしょうが、私は鏡なぞ見ないので気付きませんでした。「は、はい、お願いします」と苦笑い。あの番組をみているとなんとなくわかるのですが、目の前の画面に手元においた原稿が写っているんですね。1ページを読み終わると次のものに変えるのですが、手元は見えないようになっています。長さはけっこう適当だと思っていたのですが、3000字くらいといわれ、そうして、そのまま読みました。9分30秒くらいが理想で、多少早くても遅くてもいいです、と言われていましたが、時間モニターを見る余裕などなく、終わってからみたら、なんと9分32秒でした。それから、初めと終わりにお辞儀をするのですが、私の前にいる人がそのタイミングでお辞儀をするのに合わせてしなさいと言われたので、そのようにしました。あれを横から見ていたらお互いがお辞儀をするのでおかしかろうと思いました。14日放送ということでしたが、なんと夜中の4時台で、だれがこんな時間にみるだろうと思います。再放送がeテレビで、これはまともな時間のようですが、あまり見ないチャンネルです。
2016.6.1
御嶽山で「御嶽山でシカ問題を知る」という講義をし、その後現地観察会をしました。御嶽山はレンゲショウマが有名でそれをめあてに訪れる人も多いのですが、ここにも西のほうから広がってきたシカがすむようになって、レンゲショウマも食べられてはたいへんと柵で囲ったそうです。シカのことを勉強したいということで企画されたようですが、熱心な質問があり、有意義な会になりました。
御嶽山での観察会を終えて
2016.5.20
このたび玉川大学出版部から「動物のくらし」という本がでました。これは「玉川百科 こども博物誌」というシリーズの1冊で、その最初のものとして出版されました。A4版で厚さ2cmくらいのハードカバーです。旧友の浅野文彦さんのすばらしいイラストで、これまで日本のこの種の本ではないできばえになったと思います。小学校低学年向けということで本作りの面ではむずかしさもありましたが、内容は充実しており、大人が読んでも楽しめるものになりました。関心のある方はぜひ一度ご覧になってください。
出版案内
少し紹介します。
ここをクリック
2016.5.15
玉川上水で観察会をしました。
(棚橋早苗さん撮影)
2016.4.25
麻布大学いのちの博物館に渕野辺高校の2年生が訪問し、見学しました。私が概論を解説し、その後、展示をみてもらいました。
2016.4.18
武蔵野美術大学で「玉川上水を探検する」というシリーズの「玉川上水のタヌキを調べる」という講演をしました。会場には地元の市民の方も大勢参加されました。玉川上水で調べたタヌキのこと、私たちにとってタヌキとはどういう存在なのかという話をしました。
2016.4.10
玉川上水の4月の観察会をしました。
2016.4.9
卒業生4人が玉川上水を訪問してくれて、いっしょに散策しました。とても楽しい時間でした。
2016.3.26
国立市の公民館で「動物の言い分」という講演をしました。
2016.3.21
武蔵野美術大学の仲間と玉川上水の観察会をしました。アマナ、バイモ、ミミガタテンナンショウなどがあり、皆さん熱心に観察していました。
2016.3.19
下北沢のB&Bという本やさんでタヌキのトークショーをしました。20人くらいでしょうか、お客さんが来ていました。自分からいうのもなんですが、タヌキのウンチの話を有料で聞きにくる人なんかいるのかなと思っていましたが、いました。世の中、いろいろな人がいるものです。司会の嶋さんという人が上手に流れを作ってくださったので、2時間近くいろいろな話ができました。頼まれてタヌキの糞をアクリスケースに入れて持参、皆さんに回覧しました(これも思えば不思議なことです)。それからタヌキ、アナグマ、シカ、ニホンザルの頭骨と、シカのいろいろな骨も紹介し、さわってもらったりしました。全体になごやかで、楽しい雰囲気で、質問もありました。
2016.3.12
今朝の朝日新聞の「be」(赤版)の「ののちゃんのDo科学」は動物の骨粗鬆症のことが取り上げられています。この記事の取材を受けて、情報や写真を提供しました。博物館の標本が役立ってうれしかったです。
2016.3.2
「タヌキ学入門」関連で仙台の河北新報が記事を書いてくれました。私のところにタヌキの糞を送ってくれている平泉さんが取材を受けました。
2016.2.22
3月19日に下北沢の本屋さんでタヌキのお話をすることになりました。
本屋でのトーク・イベント
2016.2.11
10日の深夜、TBSラジオ「
荻上チキ・セッション22」のゲストとして「タヌキ学入門」の話をしました。事前にリクエスト曲を3つと聞いていたので、竹内まりやの「元気を出して」、エリッククラプトンの「Tears in Heaven」、それに小田和正の「風のように」をあげました。ところが、話がもりあがって、最後に楽しみにしていた小田の曲は紹介されず、残念でした。でも知らないことをするというのはおもしろいもので、楽しみました。
YouTubeにアップされているので、YouTubeを出して「タヌキ学入門」とすると聞けます。
2016.1.15
かわさき市民アカデミーで「シカ問題を考える」と題して同名の新書の解説をしました。