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「晴行雨筆」の日々から生まれるもの

仕事

2016-12-31 01:33:14 | 最近の動き

<仕事>

 2015年3月の定年退職し、4月からは「麻布大学いのちの博物館」設立のお手伝いをすることになりました。博物館は2015年9月に開館したのですが、半年は専任の人はおらず、派遣職員の方に受付や資料整理などをしてもらっていました。それが2016年4月からは事務職員がついて、本格的に動き出しました。私は上席学芸員という立場です。


麻布大学いのちの博物館外観

常設展示のほかに企画展として「ロードキル」、「動物の目」を実施しました。また新規収蔵展示として「須田修氏の遺品」の展示をしました。


ロードキル展


動物の目 展


須田修氏遺品 展

これとは別に夏に「夏休み子供教室」として動物の骨の勉強をしてもらいました。


夏休み子供教室

団体来館もあり、解説をしました。またミュゼットという学生の博物館支援サークルがあり、毎週土曜日に「ハンズオンコーナー」として、動物の骨をさわってもらう活動をしてもらいました。オープンキャンパスや大学祭では展示解説をしてもらいました。このほか増井光子資料の登録作業などをしています。


<調査>
 今年の3月から武蔵野美術大学の関野吉晴先生が進めておられる「地球永住計画」の活動の一環として玉川上水の動植物を調べることを始めました。タヌキを「主人公」にし、食性、糞を利用する糞虫を調べるほか、訪花昆虫や動物散布される果実の調査などをしました。毎月観察会をし、参加者の協力をえて調査をしました。玉川上水にはほぼ毎週、夏には週に2、3回通いました。


解説をする

 これまでの継続調査も続けられるものは続けています。タヌキの糞分析の比重が大きく、仙台の海岸のタヌキは知人が毎月糞を送ってくれています。東松島でニコルさんたちが進めている「復興の森」にいって観察したり、タヌキの糞を採取したりしています。長野の黒姫にあるアファンの森でもタヌキの糞を集めています。今年からは明治神宮でもタヌキの糞集めをできるようになりました。なおタヌキの糞分析といえば陛下が皇居のタヌキの食性を糞分析であきらかにしたすばらしい論文を書かれたことも私にとって重要なことでした。
 乙女高原は昨年の終わりから今年にかけてシカの影響を防ぐために大きな柵が作られたので、その群落調査に行きました。11月の草刈りのときにカヤネズミのものと思われる地表巣を発見しました。


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