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治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

変わり目

2012-03-26 08:00:58 | 日記
優勝争いは、本当にどっちでもよかったですね。
決定戦になったら横綱だろうなあとは思ってたけど
ただ豪栄道が勝つと面白いなと思ってたら、その通りの展開になったので、後は日本人大関同士の対戦に興味が移りました。

勝てばキセ二桁菊二場所連続ハチナナだったのに
日本人大関は仲良くクンロク。

あああああ。

今場所のきせのんは日替わりのようにいい日と悪い日があって
悪い日はぐずぐず立ちませんでしたが
昨日はなんと、珍しく待ったまでしていて。

「柄にもない」とつぶやいて
その後結びの一番そっちのけに、稀勢の里中心の会話をしていました。

「なんか実験しようとしている。何か狙っているんだろう」

そうかあ。そういう時期あるよね。
人は変わっていかないと。現状維持すらできない。

私の場合、この本にも書いたけど



「わかってもらおう時代」から「わかってもらうことの限界」に突き当たったときがそうだな。

でもね、下地は出来てたんですよ。

たとえば、以前は「自閉症って大変なんです」みたいな啓発番組ができるとね
共感もって見てたもんです。
ショッピングセンターのトイレをひとつひとつフラッシュしちゃう自閉症のお子さん。
世間的には迷惑行為だけど、障害なの、親のしつけのせいじゃないの、っていう番組に
「そうだよなあ。世の中に知ってほしい」なんて共感して見てたんです。

でもね

同じように自閉症のお子さんを育てていても
「ああいうことは、きちんと教えれば防げること」

という人たちとの出会いがあり

じわじわじわじわと、そっちのほうがおそらく「一般社会との共生」に近い考え方であるだろうと考えるようになっていったわけですね。

「立小便が許せない」という方もいましたね。

その番組の中で、自閉症の男の子が立小便してたそうです。
撮っているのはその子の親。そんな姿をカメラ回して撮って広く社会にさらすより、やめさせるべきだろう、と。

その姿が記憶に残っていないところを見ると
私にとってはどうでもいいことだったかもしれません。
でも今や、そんなことしている人見ないし、見たらいやだなあと思うだろうし
厳密にいったら軽犯罪法違反だし
大人になって場をわきまえずにやったら、おまわりさんに注意されるだろうし
だからこそ、小さいときからさせてはいけないのが自閉症だし
確かに親がそれを止めずに映像にして社会に広くさらすっていうのは、普通の感覚ではない。
同じ自閉症児の保護者でもそう感じた以上
啓発番組なのに、逆効果になっていたかもしれませんね、世間的には。

少なくとも「ああいう躾の欠如を自閉症のせいにはしてほしくない」という自閉症児の保護者の意見には同調できます。

そうやって花風社は、発達援助や修行の路線を出し始めたのよね。

え~と、お相撲の話でした。

まあともかく、「今場所のきせのんは何か実験をしようとしている」というヒントから
そこまで思い出して
気づいてみたら、横綱が勝っていた(おいおい)。

こういうところで、どんなに不利でも絶対勝つ人ですね。
そういうDNAって変わんないですわ。

花風社にもDNAがあるけど

今場所は久々に、稀勢の里の安心できない不安定さを思い出しましたけど

でもまあ、こうやって、じょじょに強くなってきた経過も私は見ているので

信じて応援していくことにしましょう。

二桁はいかなかったけど
まああの状態からよく勝ち越した。

大事なことなので、もう一度言いますが
優勝決定戦をやった白鵬と鶴竜
先場所優勝したばると。
この三人に全部勝ったのは、稀勢の里だけです。

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