治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

周囲の要請と服薬

2018-02-11 10:10:29 | 日記
治りかけてくると役に立たない支援者の悪口を言うのは当たり前なんである。就労に役立たない支援者は土俵下に突き落とさないと就労なんかできないんである。私はみるさんに「地元で札付きになればよい」と勧めている。どうしても連携連携うるさい相談支援の人たち。相談支援の人たちは連携をやりたいんだろうけどみるさんは治りたいんである。向いてない作業所に無理矢理通わされてめんどりになるよりその時間を使って高卒になるための勉強がしたいのだ。花風社とのつながりを伝えたらこれまではしつこかった相談支援の人が次のアポを取らずに帰ったらしい。魔除けのお札として役立ったならよかったなあ。

よく攻撃されて「やり返すと同じレベルになってしまう」とか「人を呪わば穴二つ」とか言う人がいるがそれこそ小学校で習った友だち原理主義をそのまんま信じているおばかさんだとしか思えない。やられてやり返さないのは弱虫の選択である。人を呪ったって穴が二つできるわけもなく、迷信深いのもたいがいにせいっていう話である。

そもそも私のアンチの人たちは「誰とでも仲良く」とか「他人の悪口を言ってはいけません」という小学校ですり込まれた洗脳が解けていないか、自分でも「つらいな」とか思いながらそこから離れられずきっぱりと離れて自由に振る舞っている人を見ると腹が立つか葡萄がすっぱいか、っていうパターンが多い。昭和の小学生の価値観にいつまでもとらわれるのは勝手だが私は現役の小学生のうちからすでに「あ、これは教師が学級運営上の都合で押しつけている嘘だ」と見抜いてしまったのである。それでも不登校とかしなかった。学校とはてきとーに付き合って学力と学歴だけいただいてしまえばこっちのもんだとわかっていたからである。

なんだっけ。

あ、周囲の要請ね。

薬をのませるのは周囲の要請もおおいにあるでしょう、っていう話。

「ぼくコンサータのみたい。アタマがすっきりする」っていうお子もたまにいて、そういう子はやがて必要がなくなったときには自ら卒業していくみたい。でも「暴れて困る」とか「眠れなくて親まで付き合わされてしんどい」とか、周囲の要請で薬飲んでいる子もいるでしょ。

そして副作用がないわけではなく、どよーんとしていたりする姿を見るかもしれない。

親が薬をのませ、どよーんとするのはもちろん本人。

そんなとき「薬は慎重に」とか「卒業を目指そう」とか

あるいはご本人たちからの「薬抜いてよくなった!」発言とか

そういう話を聞くと心穏やかではいられなくなって「そういう話はしてくれるな」とか言うのね。「医療関係者じゃないのなら薬の話はするな」とか。

医療関係者じゃないから薬は出せないよね。でも「抜いてよくなった人がいる」とか「三次障害で
ひどくなった人がいる」とか事実を話す権利は憲法で保障されてるわよね。本当は「自分の都合で薬をのましている」ことにつねに後ろめたさを感じているから面白くないだけでしょ。



自分の後ろめたさは自分で処理してほしい。
それで言論統制しないでほしいね。

薬の話が出て、私は昨日、久しぶりに森口奈緒美さんのことを思い出してました。
自閉症としては重かったかもしれないけど、以前は健康体だった
健康を奪ったのは精神科の薬だ、と訴えていらした。

森口さんを「日本のドナウィリアムズ」とかセンス悪いたたえ方をした人たちは、そこだけきっちり無視したね。
自分たちは薬以外に手段を持たないからでしょう。
おっと、薬だけじゃない。
薬と「社会の理解ガー」ね。

森口さんは生命力の強い人で
間違っていると思えば杉山先生にも喧嘩売るだけの度胸がある人です。
たぶん杉山先生の悪口堂々と書いたのは森口さんと私だけじゃないかな。

そういう人の生命力が発達に発揮されるとき、周囲の目には「問題行動」と映るのが容易に想像できます。
みるさんの場合もそうだったでしょう。
発達するがゆえの生命力があふれてしまったとき、それを器の小さい支援者は問題行動とみなし薬を出す。
本人はもがく。だからもっと生命力(問題行動)があふれる。
そうするとさらに薬が出る。
そうやって本人は健康を失っていく。

これでも支援や医療に逆らってはいけないというのなら
それは相当な洗脳の結果だと思います。

そしてその問題行動に親が耐えられなくて服薬を選ぶのなら
「自分の都合でのませてるのだ」という自覚くらいは持ったらどうかな。
それを責める人は多くないと思うけど。親の大変さはみんな知っているから。

だから


私や私の仲間たちは、事実を伝えるのをやめる気はありません。
どこか後ろめたい気持ちを持っている人たちが「自分たちに忖度して情報を出さないでくれ」と言ってきても、「誰とでも仲良く」を信じていないので、そんな意見を取り入れる気はありません。


昨晩いただいたコメントを貼っておきます。

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Unknown (ミニオン)
2018-02-10 23:56:47
浅見さん、はじめまして。いつもブログ、ツイッターを拝見させていただいております。

私が花風社さんと出会ったのは1年ほど前です。灰谷さんの本を購入し、講座を受講してからです。

その後、浅見さんのブログを知って、過去記事などを見ていくうちに、浅見さんの批判に合いそうな自分に気づきました・・・。本当に耳が痛いことばかり。灰谷さんの講座を受講し、資格をとろうと考えていたのをまず辞めました。

私の息子は10歳です。
担任の先生はこのブログ記事の支援教育士の資格をもっていらっしゃいます。
あさイチに出ていたおじさんに、息子は何度か見ていただいています。

もちろん薬も服用しています。薬を飲んで落ち着いているうちに必要なソーシャルを覚えさせたいと・・・。

私もそれには納得してしまっていました。

花風社の本を読んで、洗脳されているのか?と思うようになりつつも、とにかくやってみよう!と。

去年から体を動かすようにし、栗本さんの講座へも出向き、そこそこ私なりにやってきました。

毎朝、ベランダから息子が学校へ通う姿を見送るのですが、今までは自閉症特有の歩き方といいますか・・・すぐに見つけられてたんです。
それが、ここ最近、どこにいるのかわからない。
明らかに歩き方が変わりました。

薬を飲んでいないときは、飛び回り、走り回り大変です。

でも、これも恐怖麻痺が統合され、今モロー反射がモロに出てくるようになって、発達しているんだと思えるようになりました。
昔の私なら、小児科に行き、薬の量を増やしていたと思います。

長くなりましたが、浅見さんにまずはお礼をいいたくて、コメントさせていただきました。

ありがとうございます!!

もちろん、治るまではまだまだです。

今日の浅見さんたちのツイッターを見て、完全卒薬をさらなる目標にしようと思いました。

これからも本を楽しみにしています。

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「薬をのんで落ち着いているうちにソーシャルスキルを覚える」っていうのは、実現すれば素晴らしいですよね。問題は実現可能性があるかどうか、そういう腕がおっさん下の支援なんとかの人たちにあるかどうかでしょう。そうじゃなきゃ身体アプローチの方が早いですね。身体ととのえば主体的に自分で動くようになりますから。

よく「周囲の子と見分けがつかなくなった」とおっしゃる人はいますね。立ち姿が「じへいっこ」じゃなくなったんでしょうね。ということはいろいろ治ってきたんですよね。

こういうケースもあります。

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身体アプローチの効果 (のんの)
2018-01-30 13:07:25
私が二十年前医療に繋がった時、長時間かけて生育歴の聞き取りがありました。
その中に身体関係の質問はほとんどなかった気がします。

聞き取りの内容は、この年齢の頃にどんな出来事がありましたか、というものが中心でした。

今考えてみても、この手の質問に本人の主観が入る余地は少ない気がします。

私は、長らく耳鼻科系のトラブルを抱えていました。
鼻づまりで、ご飯の匂いや味がよくわからない、夜息苦しく寝付けない、は日常よくあることでした。

季節の変わり目は必ず鼻風邪をひきました。

今のところ、春から夏、夏から秋、秋から冬、と特に鼻風邪はひいていません。
これも、去年の春に始めた身体アプローチのおかけだと感じています。

毎年春は花粉症になるのですが、今年の春は少し負担が軽くなりそうです。

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みるさんも神田橋先生にみてもらって以来、花粉症が軽くなったのね。

こういうこと書くと「発達と関係ないだろう」とか言いますけど、じゃあなんで自閉っ子には花粉症だとかアトピーだとかアレルギーの子が多いの?
つながってますよ。
呼吸器でつながってます。

そして「身体アプローチは体調よくするだけ」「エビデンスガー」とか負け惜しみ言うのなら一粒の卵ボーロで体調よくしてみなよ。
花粉症よくしてみなよ。



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