治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

「本の中の」栗本さんはステキ

2017-04-20 09:54:55 | 日記




ちゅん平さんが根っこ本、レビューを書いてくれました。



先日「つかまらないで立つ」についてこのブログでも触れましたが
先日ちゅん平さんが駆けつけてくれた講座でわかったのは
ちゅん平さんの場合、つかまるのも下手だということでした。
そういう身体でドラッグストアで働いているから、時々腰痛になってるね。

よく「治る」を被害的に取る人は
治る=完全に健常者になる と解釈してあれこれ難癖つけてきます。「治るなんてウソ!」と
「治った~」と喜んでいる親子をたしなめたりする。
たしかにちゅん平さんの身体をみていると栗本さんは「コタツの中の脚がないっていうのはこういうことか」と勉強になるみたいだし、ちゅん平さんは白衣着て働けるようになってもまだ腰痛が出る。でもこの先シップ貼りながらやっていくか腰痛の出ない身体にするコンディショニングをするかはちゅん平さんが主体的に決めるところです。とりあえず働いて、職場で評価されるところまではきた。そこに「治らないから無駄」と冷や水かけるやつらには「自分のけちくさい精神は自分で処理してね」と言ってやりたいですね。

ちゅん平さんはコンディショニングするほうを選ぶんじゃないかな。
それはちゅん平さんが根性あるから、だけじゃないですよ。
栗本さんが提唱している方法は、根性のない人でも取り組めるほど簡単だからです。
人間、易きに流れるでしょ。その性質を利用すると取り組めます。だってやるの大変じゃないし、やったらラクになるんだもん。

身体アプローチもコスパ感覚で見ると
感覚統合とかより相当栗本さんのやっている方法は「近道」です。
私が今回、「近道」という言葉をサブタイトルに入れたのは、「コスパがいいよ」っていう意味と、治らなくクラスタに対する挑発です。「健常者にはならないかもしれない。なる人も中にはいるかもしれないけどね。でも近道だよ」ってね。

ちゅん平さんは、本の中の栗本さんはかっこいいと言っていました。
余計な話しないからですね。長澤まさみと見合いした夢見たとかさ。