職人たちの徒然草

新潟県・燕市在住の職人ヤスさんと、東京都・杉並区在住の職人ナガさんの交換?日記です。

私たちの人生に於いて

2021年09月30日 | ヤスさん日記
言いたい放題
そんな間柄は
ありがたいものです。
忌憚なく言い合える仲間。

何かできることがないか
と考えるだけで
熱くなれるってこと。

酒を酌み交わし
議論を重ね
明日への希望とするわけです。

昨日の
ほっとの余韻を飲み込んで
今日もまた
二つの締め切りに向けて始める。

私たちの人生に於いて
落ち着くって
どの辺りにあるのでしょうか。

このように
励めることに感謝しつつ。
秋の心地よい風を取り込んで
今日も職人始めます。
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ほっと加減

2021年09月29日 | ヤスさん日記
今回の
東京展示に向け
メインの器が出来上がり
ほっと一息。
新しい形を求めて
道具作りから始めて
完成に至るまで
見えない時間との対峙は
締め切り前の厳しさもあり
頭を使う楽しさもあり。

この
ほっと加減。
ながさんなら
理解してくれると思いますが
本当に
ほっと
ですよね。

やぁやぁ。
きっちりと収めることができた余韻と共に
今日は新潟の夜へと向かいます。
うちにバイトに来てくれていた子が
三方舎さんにバイトにゆくことになったので。
美味しいお酒
酌み交わして来ますね。
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大人達の傘の下の中学生時代

2021年09月28日 | ヤスさん日記
数ヶ月前から
車で5分のラーメン屋さんに
中学時代の仲間が
勤めはじめまして。
あの当時から変わらない面影を
30年後に見る度に
何か心がくすぐられる気がします。
お互い
表面上は歳を取り
見えないところでも経験は積み
なんだかんだと
人生はあったと思いますが
それでも変わらないもの。

あの当時
自由があったのかどうか。
それは
今振り返ってもわかりませんが
ただ
何をやっても
責任は大人たちが保ってくれていて
私たちは
その傘の下で呑気に
蠢いていただけ
とゆうことはわかります。

あの当時
自由だったかどうかは
判断がつきかねますが。
今だからこそ
わかること。

夜の仕事に備えて
とんこつのラーメンには
にんにくをたっぷり入れて
餃子の焼き方が抜群で。
あと3日
やりきます。
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小さな楽しさを育む

2021年09月27日 | ヤスさん日記
そんなヒリヒリな中でも
体験会の企画などがありながら
日曜の午後
工房の手を止めて
いつもお世話になっている
三条ものづくり学校さんに
盃づくり体験に。

確かに
体験会は気疲れもするのです。
でも
体験者さんの完成した時の
あの感覚共有させてもらえることで
リフレッシュできる時間でもあるのです。

昨日も
お酒好きの方々が集まっての
1時間30分ほど
懸命に叩き続ける時間。

いや
みなさん
いい器が出来上がりました。

そして
なかなか大きく楽しいことができない世の中で
こうやって小さく楽しいことを育んでゆくことが
次に繋がるのだろうなと思う日曜の夕暮れ。

いただいた喜びのエネルギーを胸に
職人はまた進みます。
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思い出すヒリヒリ感

2021年09月26日 | ヤスさん日記
来月から
再度
銀座蔦屋さんの展示に向けて
製作も佳境。
佳境の
このヒリヒリ感が
いつ頃以来だろう
と振り返っていました。

今年は
ありがたいことに
ご注文をいただいて
同じものを同じようにつくる経験を
沢山させてもらいましたので
技術の練磨の時間をもたせてもらいました。

そして
個展もなく
大きな展覧会もなく。
未知の世界への挑戦とゆうことでは
乏しい年でもあったな
と振り返ります。

ここでも
自分から湧き出てくるものとの対峙。
早朝音の出ない軽作業をしながら
頭の中は
ぐるぐると想像力を広げてゆく

その
未だ見えざるものを
形にする。

あと数日
このヒリヒリ感と向き合える幸せを
感じる日曜の朝です。
コーヒーを淹れて
作業に戻ります。
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それだけでいい

2021年09月25日 | ヤスさん日記
季節を感じさせる
稚鮎の天ぷら。
これに熱燗を
ぐっと流し込んで
よく噛み締める喜び。
今日も
今日とて
がんばろうと思えるわけです。

それでいいなぁ
と思えるのも
この秋の気候のお陰でしょうか。

9月いっぱい乗り切ったら
縁側に七輪を出し
秋刀魚でも焼いてみようか
と思う朝。

それいい
それだけでいいことを
日々営むこと。

そんなことを考えながら
今日も
職人始めます。
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バウさんの言葉

2021年09月24日 | ヤスさん日記
ボランティア元年
と言われた
阪神淡路大震災。
そこで
神戸元気村を立ち上げた
山田バウさんにお会いしたことを
思い出し
バウさんの本を読み返していました。

2007年中越沖地震の際に
カセットコンロとガスボンベと粉ミルクを配る
とゆうプロジェクトを立ち上げた際に
ご縁ができたのが始まりだったかと。
そして
実際にお会いしたのはいつの頃だったのか
そこの記憶は定かではありませんが
お茶目で不思議な方でした。
もう亡くなって
久しいですが
確実に多くの人の心の中に生きている人
でしょう。

市民活動で迷うと
時々
繰り返す本。
バウさんの
「間違ってもいいから自分で判断する勇気を持って欲しい。」
とゆう願いにも似た言葉。

2007年も
2011年も
被災直後の被災地に活動に行けば
必ず自らの判断が必要となりますし
それが
死に直結することもあります。

その多くの経験の中から出てきた
バウさんの言葉を
改めて胸に刻み
保養活動を続けてゆきます。

彼岸も開けて
また
これから冬至に向けて
着々と
日が短くなってゆきますね。
冬の支度をしながら
今日も職人始めます。
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9月の卒業証書

2021年09月23日 | ヤスさん日記
知り合ったのは
4年前の
風フェスの保養活動。
スタッフメンバーが
大学生のボランティアに声をかけた1人。
なんの因果か
一緒にフランスへ行ったり
私の会計のバイトをしてもらったり
なんだりかんだりで
昨日
卒業証書を見せてもらいました。

1年休学し
1年単位が足らず。
この9月とゆうタイミングでの卒業。
いいじゃないか
と思う。

そのいいじゃないかを
受け止められる心持ちを持てたら
いいじゃないか。

そして
周りを見回してみて
素敵な大人達が居たら
それは
今までの結果でしょう。

おめでとう
と伝えられる
嬉しさ。

最近
私が大人のみなさんにしてきてもらったことを
お返しできる機会が増えています。
これが
大人になる
とゆうことでしょうか。

そんなことを考える秋分の朝は
風が心地よいです。
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15の夜を思い出し

2021年09月22日 | ヤスさん日記
バランスをとることと
調和をはかることの違いを
考えながら迎えた
中秋の夜。

15の夜を
ブルーハーツを歌いながら
連んでいた仲間と
夜の古町へ向かいました。

高校予備校で出会った彼は
16歳で高校へ入学
地元のビール工場や酒蔵を経験し
今もビックな夢を語る中年に。
私の方は16歳で社会へ出て
印刷屋さんやブドウ栽培のバイトを経て
鎚起銅器職人へ。

そんな二人で
またあの時のように連みながら
夜の街を歩く度
あの時のハングリーさを
思い出させてくれます。

私の好きなBarに繰り込み
そんな二人を
あたたかく見守ってくれる
マスターは抜群の笑顔。
3つのショートカクテルが
とっても沁み入る満月の夜でした。

最終電車を降り
1時間30分の散歩道
着いてきてくれる月の光は
白白と世界を照らし
なんとも優雅な光。
アイラブユーを月が綺麗ですね
と訳すには
きっとこんな月の夜なのだろう
と思わせる帰り道
でした。

ながさんとも
そんな夜を過ごしたいものです。
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淡々とした1日の始まり

2021年09月21日 | ヤスさん日記
今日から
職人となり25年目。
早朝と言われる時間に目が覚め
掃除をし
空気を取り込んで
コーヒーを一杯淹れる。
パソコン作業をして
納品書を送って。

淡々とした1日が始まります。
でも
この25年と言う節目に
初心を思い出し
またいつものように始める。
それだのことが
ちょうど良いのだろうと思います。

ただ
朝日が美しいこの季節に
また
新たな1年を始められることが
とても嬉しく思います。

そう
今日は満月で
中秋の名月で。
きっと
今日は美しい月が観えることでしょう。
でも
いつも月はそこに在る。
見えなくても
そこにあるのですよね。

私の中から溢れ出したものが
形になるように。
見えないものを観る
それを意識しながら
この1年を過ごします。

いつも応援してくれるながさん
ありがとうございます。
この1年も
様々に話しましょうね。
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