ヨハネの福音書 1章1−5節
大型トラックによるテロで、たくさんの方が死傷したベルリンのクリスマス市(いち)が、再度開かれていると報じられています。中心街のクリスマス市では、事件以後には警察官の数が多くなったようです。恐れず、ひるまずに生きていくのが、暴力に対する姿勢であると、覚えました。きのうは冷たい雨の中、用事があって町歩きをしましたが、30分のオルガンコンサートを聴いて身体も心もあたたまりました。
「みことばの光」はきょうから三日間、ヨハネの福音書1章を読みます。その前のページに「まことの光が世に」という記事が掲載されています。「いつしか、人混みの中に出る時には、緊張し身構えている自分がいる。世界は深い闇の中に落ち込んでしまったのでは、と思う」と言う文章は、私が記したものです。私たちをお造りになった神を知ろうとしない世界は、今になって深い闇の中に落ち込んでしまったのではなくて、ずっとそうだったのです。
イエスの弟子の一人ヨハネは、イエスを「ことば」、「いのち」、「光」ということばで紹介しました。闇の中でこそ光は輝きます。イザヤが「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た、死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った」が預言したお方が、確かにこの世界においでになったことを、クリスマス市の一つ一つの光を見ながら、神からのメッセージとして受け止め、このお方にしか私たちの望みがないのだと証しするものでありたいと願うのです。