行く末遠ければ

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課題克服への意志を勝利に繋ぐ!雨中の決戦を制す ガンバ大阪U23戦

2017-06-26 19:59:46 | カターレ富山
2-0で勝利!
アウェイ戦が3戦続いたなか、課題と成果の両方がチームにもたらされました。課題を克服し、成果をさらに伸ばすべく臨んだ、3週ぶりのホーム戦。
連戦の疲労、あいにくの雨というコンディションなどなど、決して楽な試合などではありませんでしたが。
それでも、勝った。目下最大の課題であった追加点を挙げ、きちんと試合を締めて無失点で。
開幕3戦以来の、連勝というノルマもクリアし。
チーム一丸となって臨んだ課題を、勝利という結果に繋げた。意義深い勝ち点3となりました。

前節の鳥取戦からほとんどメンバー変更なく挑んだ天皇杯2回戦でしたが、その天皇杯からもほとんど変えずに挑んだ今節。スタメンの変更は衛藤に代わってイッキが入っただけにとどまりました。
連戦の疲労を考えて大幅にメンバー変更、という選択肢もあったでしょう。しかし、そういった事情を踏まえてもなお、このメンバーで行くことがベストと判断した監督の決断。
一連の連戦の前は、ほとんどメンバーを固定していなかっただけに。逆に、固定することの意味が強調されているような印象を受ける起用となったように思います。出場した選手、しなかった選手双方が、その意味を理解して臨むこととなった今節であったかと。

ホームゲームでは、えらく久々に思えたガッツリと雨の降るなかでの試合。
アウェイ連戦からの中3日、さらに雨で滑りやすく気を遣わなければならない天候とあっては、なかなかホームアドバンテージで有利、というわけにはいかないコンディションでしたが。
開始わずか3分で失点してしまった天皇杯の反省を踏まえつつ、慎重な試合の立ち上がり。
主に左サイドで展開、SBの柳下が果敢に上下しつつ、それを見た中盤の窪田が前へ蹴り出す、というパターンが。
9分のビッグチャンスは、まさにそのかたちから。窪田の縦パスを受けた柳下がクロス、ゴール前を横切り、絶好の位置にいた苔口に繋がった・・・のですが、ジャストミートせず、ゴールならず。あまりに良いボールが来ただけに、逆に決めきれなかった、というところでしょうか。
決めるべきところで決めないと、しっぺ返しを食らうことになりかねない―――一連の連戦でも痛感した、教訓。それを想起せずにはいられませんでしたが。
22分には代が頭で合わせてゴールネットを揺らしたものの、オフサイド判定。チャンスは作りながらも、決められず。
相手のガンバ大阪U23も、さすがに個々の技術の高さからか。難しいピッチ条件でも、それにひるむようなそぶりは無く。慎重なプレーながらも、なかなか隙を見せない。
ボールポゼッションではカターレのほうが上回っていた印象ですが、だからといって一方的に押した展開でもなく。なかなかに、じりじりともどかしい試合展開が続きました。
そのまま、0-0で試合を折り返して、後半に勝負をかけることに。

0-0からの後半、いかに先制して勝利に結びつけていくか―――これまでにも経験してきたこと。
勝利した前回ホームゲームの相模原戦、前々回のYS横浜戦でもそうしてきたように。後半の早い段階でその先制点を得るべく、ギアを上げることに。
そんななかで、開始から間もない51分。
CKのチャンスで飛び込んだ柳下が倒され、DFぺ スヨンにイエローカード、PKを得ることに。
難しいコンディションのなか、頑張りは認めるものの、いささか不安定さも見えた柳下。けれど、勝負所でしっかりと挑んでいく姿勢を見せたことがチャンス獲得につながったことは、十分に評価すべきところであったかと思います。
PKのキッカーは、苔口。前半のチャンスをものに出来なかった名誉挽回のためにも決めなければならなかった状況。
キッカーが絶対的に有利とは言いつつも、それでもPK=得点ではないのがサッカーというもの。実際、今シーズンこれまでも失敗がありました。
そんなプレッシャーもあったでしょうが、それを見事に決めて、先制!
あるいは、天皇杯に出場した経験が活きた、ということなのかも。実際には延長・PK戦にまで及ぶことなく90分で決着がついてしまったわけですが、それでも、備えて練習はしていたはずで。
連戦のなか、出場を続けていたからこそ決められた、という側面もあったかもしれません。

PK判定のイエロー、それを不服と抗議してさらにイエロー、レッドカードの退場となったぺ。さらに失点も重なり、ガンバ大阪U23にとっては踏んだり蹴ったりの展開。
それでも、人数が減ってしまったからこそそれぞれが頑張らねばと、選手たちの結束が強まったのもまた事実。ゴールを空けるリスクを負いながらも前に出て、最終DFの役割をも担っていたGK 林 瑞輝のプレーぶりが印象的でした。
そんなガンバ大阪U23を相手にしたとき、一概に数的優位なので楽、というわけにはいかず。
それでも。
言い方は適当かわかりませんが、カターレにとっては望むところ、というシチュエーション。なぜなら、先の鳥取戦でも相手がひとり少ない状況だったから。
そのときには、数的優位な状況にもかかわらず、鳥取の頑張りに阻まれて追加点を挙げることが出来ませんでした。カターレ側に、課題として残った部分。
その課題に、また直面したかたち。追加点を挙げることの重要性は言うまでもないとして。それを、今度こそ克服する強い意志が求められました。

すると、81分。
遠目から果敢に狙ったイッキのシュートがポストを直撃、その跳ね返りを冷静に蹴りこんだ椎名が決めて、待望の追加点!
雨の試合ではミドルシュートを積極的に狙っていくべき、というセオリーにのっとったということかもしれません。それでも、実際に思い切りよくシュートの判断を下せたのは、ストライカーとしてのイッキ自身の力が故でしょう。そこは存分に評価されるべき。
そして、公式戦2試合連続ゴールとなった椎名。監督からも「点になりそうな所を嗅ぎ分けているな、と思う。これまで違うポジションをやっていたが、ピッチで何が起きているのかよく見ている選手だと思う。」と評されていますが、そういった期待に見事に応えてみせました。
この一連の連戦で特に存在感を高めていた彼の、リーグ戦初ゴール。そして、欲しかった複数得点。
雨の降る中での試合でしたが、ホームのファン・サポーターの盛り上がりは最高潮に!
そして、2-0で試合終了。見事、開幕連勝以来となる2連勝を成し遂げたのでした。

他会場では、秋田が勝利で無敗記録を伸ばし、沼津が6得点の爆勝で3位浮上。勝って2位キープできてよかった、と胸をなでおろす結果に。
厳しい戦いはこれからも続いていきますが。
そんななかで、複数得点という課題をクリアし、連勝を成し遂げた。
連戦の影響も無かったわけはないでしょうが、それでも勝ち切ってみせた。課題克服への意志を、勝利に繋いでみせた。価値ある結果であったと思います。
1週のインターバルを経て北九州戦、その次は栃木戦と厳しい相手が続いていきますが。
勝ちながら強くなっていく好サイクルを、さらに確固たるものとしていくために。
勝って兜の緒を締めよ。
油断なく、勝利を積み重ねていかねば。

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