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※- 世界初・アンドロメダ銀河の鮮明全体像 2013年08月01日
8月01日、NHK website news ー:アメリカ・ハワイ島の標高4200mの山頂にある日本の「すばる望遠鏡」に、高い性能を持った巨大なデジタルカメラが設置され、「アンドロメダ銀河」の全体像を収める鮮明な写真の撮影に世界で初めて成功しました。
アメリカ・ハワイ島の「すばる望遠鏡」には去年8月、高さ3m、重さが3tほどある世界最高の性能の巨大なデジタルカメラが設置されました。
このカメラは従来の7倍に当たる広い視野を持つのが特徴で、今回、「アンドロメダ銀河」の全体像を収める鮮明な写真の撮影に世界で初めて成功しました。
写真には、アンドロメダ銀河の星々が渦を巻いて並んでいる様子や星の材料となるちりなどが集まった「暗黒星雲」の様子などが、細部まではっきりと写し出されています。
すばる望遠鏡を運用する日本の国立天文台はこのカメラを使い、今後5年間かけて宇宙に広く分布する数億個の銀河を詳しく調べる予定で、研究グループの宮崎聡准教授は「間違いなく世界一の能力を持つカメラであり、画期的な成果を出せると信じています」と話しています。
≪ アンドロメダ銀河とは ≫
「アンドロメダ銀河」は、地球から230万光年の距離にあります。
およそ1000億個の星が渦巻き状に集まる銀河で、「銀河鉄道999」などのSFアニメ番組にも、頻繁に登場しています。
今回、すばる望遠鏡の新型カメラで撮影された写真には、この「アンドロメダ銀河」の全体像が、かつてない鮮明さで写し出されています。
写真の中央には、アンドロメダ銀河の中心があり、最も多くの星が集まっていることから、光の塊のようになって見えます。
そして、その光の周りを取り巻くように薄い雲のような星雲が渦を作っています。
星雲を拡大してみると、中には、いくつもの星があることが分かります。
また、渦巻き状の星雲の隙間には、星の材料となるちりやガスが集まった場所があります。
この部分は「暗黒星雲」と呼ばれ、光を発していないため、画像では、明るい星雲と星雲の間に、黒っぽい筋が入っているように見えます。
さらに写真には、地球からアンドロメダ銀河と、同じぐらいの距離にある別の2つの銀河も写っていて、銀河によって大きさや形状が異なることが分かります
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