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※- 東京株式市場・8か月半ぶり1万円台 2012年12月19日&20日
12月19日、NHK website ー : 東京株式市場は、新しい政権の発足後、日銀による追加の金融緩和が行われるのではないかという観測から、幅広い銘柄に買い注文が出てた。
日経平均株価は、取り引き時間中としては8か月半ぶりに1万円台を回復しています。
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19日の東京株式市場は、午前9時の取引開始直後から、輸出関連を中心に幅広い銘柄に買い注文が広がって、日経平均株価は一気に1万円の大台を超えました。
日経平均株価が取り引き時間中に1万円を超えたのは、ことし4月4日以来、8か月半ぶりのことです。
日経平均株価、午前の終値は1万50円32銭と、18日の終値より127円31銭高くなっています。
また、東証株価指数=トピックスは14.16上がって831.01となっています。
これは、18日に自民党の安倍総裁が日銀の白川総裁に対し、新政権の発足後に政府と日銀の間で物価上昇率の目標を2%に設定し政策協定を結ぶよう求めたことから、日銀による追加の金融緩和が行われるのではないかという見方が広がったためです。
また、アメリカのいわゆる『財政の崖』の回避に向けて、与野党が合意するのではないかという観測も出ていることから、アメリカの景気の先行きに対する懸念が和らぎ、輸出関連企業の業績が回復するという期待感も出てきています。
こうした見方を背景に、東証では、このところ活発な取り引きが続き、19日も株式の売買高が午前中だけで20億株を超える大商いとなっています
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20日の東京株式市場は、日銀が金融政策決定会合で追加の金融緩和を決めたものの、おおむね予想の範囲内だったという受け止めから、当面の利益を確定するための売り注文が増えて、株価は値下がりしました。
また、20日の東京外国為替市場は、日銀が追加の金融緩和を決めたものの、市場の予想の範囲内だったとして、当面の利益を確定しようと、ドルを売って円を買う動きが強まり、円相場は83円台後半まで値上がりしました。
日経平均株価、20日の終値は、19日より121円7銭安い、1万39円33銭。東証株価指数=トピックスは、0.73下がって、838.61でした。
1日の出来高は=37億4349万株でした。
市場関係者は「日銀が追加の金融緩和を発表した直後は、売り買いが激しく交錯したが、次第に当面の利益を確定するための売り注文が増えて、値下がりの幅が広がった。
円相場がドルやユーロに対して値上がりしたことも、輸出関連の銘柄などの売り注文につながった」と話しています。
20日の午後5時時点の円相場は、19日に比べて45銭円高ドル安の、1ドル=83円92銭~93銭でした。
ユーロに対しては、19日に比べて82銭円高ユーロ安の、1ユーロ=110円89銭~93銭でした。
為替市場関係者は「日銀が金融政策決定会合で決定した追加の金融緩和の内容は、事前の市場の予想とおおむね一致しており、当面の材料は出尽くしたとして、当面の利益を確定するためのドル売り円買いが強まった」と話している
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