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※- 「JTC801」アトピー症状改善の化合物発見・京大 2013年09月17日
9月17日、NHK website ー: アトピー性皮膚炎の症状があるマウスに特定の化合物を投与すると、体内で皮膚の保湿効果を高める物質が作り出され症状が改善することを、京都大学の研究グループが突き止めた。
研究グループは治療薬の開発につなげたいとしています。
かゆみのある湿疹が続くアトピー性皮膚炎は、皮膚の表面で水分を保つ保湿効果がある「フィラグリン」というたんぱく質が少なくなり、皮膚の中に異物が入りやすくなることが原因の1つと考えられています。
そこで京都大学大学院医学研究科の椛島健治准教授の研究グループは1000種類を超える化合物を調べ、この中から「JTC801」という有機化合物が、フィラグリンを増やす性質を持つことを突き止めました。
この化合物をアトピー性皮膚炎の症状があるマウスに飲ませたところ、1か月半で症状が大幅に改善したということです。
アトピー性皮膚炎は国内に患者がおよそ40万人いるとみられていますが、今のところ炎症を抑えるなどの対症療法しかなく、研究グループは製薬会社と共同で根本的な治療薬の開発を目指すことにしています。
椛島准教授は「保湿効果があるフィラグリンを増やす物質を見つけることは、世界中で競争になっていた。成果を基に薬の開発につなげたい」と話しています
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