スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典報知新聞社杯エーデルワイス賞&主体の規定

2019-10-11 18:48:28 | 地方競馬
 昨晩の第22回エーデルワイス賞
 マナモクプニは立ち上がって1馬身の不利。まずクモキリが前に出て,内から追い抜いたプリモジョーカーが先手を奪う形。3番手はアザワクとキラットダイヤ。5番手にレインズパワー。6番手にグローリアスレゴンとコーラルツッキーで8番手にデビルスダンサー。ここまでが一団。2馬身差でスマイルエルフとミナトノヨーコ。3馬身差でニシノミンクス,マナモクプニ,ミホスローリアスの順で続き,5馬身差でウィーンソナタ。3馬身差の最後尾にミリミリという隊列。前半の600mは33秒9の超ハイペース。
 3コーナーではプリモジョーカーとクモキリはほぼ横並び。これにアザワクが並んでいく形。クモキリはコーナーの途中で一杯。プリモジョーカーは先頭で直線に入ってきましたが,すぐにアザワクが前に出て,一旦は抜け出しました。追ってきたのは中団あるいは後方から外を差してきた,コーラルツッキー,ミナトノヨーコ,ニシノミンクスの3頭。3頭とも最後まで伸びましたが,道中の位置取りの差でコーラルツッキーだけがアザワクを差し切ることができて優勝。アザワクが半馬身差で2着。ミナトノヨーコが半馬身差の3着でニシノミンクスはハナ差で4着。
 優勝したコーラルツッキーは前々走の北海道重賞のフルールカップ以来の勝利で通算4勝目。重賞はもちろん初勝利。このレースはJRAから参戦してきた馬が新馬か未勝利を勝ち上がったばかりで,記録的に目立つ馬は不在。こういう場合は北海道勢の争いになるのがこのレースのパターンですが,今年の北海道の2歳馬は全体を通しても抜けた能力を有する馬が不在でしたので,大混戦になるだろうと思っていました。コーラルツッキーの場合はフルールカップの勝ち方は鮮やかだったので,優勝候補の一角とは考えていました。1000mは3戦3勝で,1200mは3戦3敗だったために人気を落としていましたが,少なくとも前走のリリーカップは控え過ぎての敗戦で,必ずしも200mの延長に耐えられないというようには思えませんでした。さらに距離が伸びるのはマイナスでしょうから,それを能力でどこまでカバーできるのかということが今後の焦点となってくるでしょう。母の父はキングヘイロー
 騎乗した服部茂史騎手はデビューから25年で重賞初勝利。管理している田中淳司調教師は2016年の兵庫ジュニアグランプリ以来となる重賞4勝目。エーデルワイス賞は初勝利。

 同じ人間の精神mens humanaのうちに,異なった様式のXの混乱した観念idea inadaequataがふたつあるいはそれ以上存在し得るということは,実は論理的に証明するよりも,僕たちの経験に訴えた方が分かりやすいと思います。というのは,僕たちは異なったものを表象するimaginariことによって,同一のものを表象するということがよくあるからです。たとえばAからXを連想するし,BからもXを連想するということがあるでしょう。この場合,前者の場合はそういう連想をする人間の精神の本性naturaを構成するとともにAの観念を有する限りで神のうちにXの観念があるといわれるのであり,後者の場合はその連想をする人間の精神の本性を構成するとともにBの観念を有する限りでXの観念が神のうちにあるといわれるのです。
 たとえばある人間が現実的に存在するとして,その人間がリンゴを表象することから赤を連想することもあるでしょうし,火を表象することから赤を連想する場合もあるでしょう。このとき,その人間の精神のうちには赤の混乱した観念があるのですが,前者の混乱した観念と後者の混乱した観念の様式が異なるということは,とくに説明するまでもなく明らかでしょう。そしてここで僕が例示した事象あるいはこの例示に類する事象が僕たちにしばしば生じているということも,自身の経験に照らし合わせれば明らかだと思います。したがって同じ人間の精神のうちに,異なった様式の混乱した観念が存在し得るということも,容易に理解できるだろうと思います。
 なので,僕はもしもスピノザの哲学において主体subjectumという概念notioを措定しようと思うのならば,それはその主体が混乱した観念を有する限りにおいてであるといい,その理由を,Aという人間の精神のうちにあるXの混乱した観念とBという人間の精神のうちにあるXの混乱した観念は,様式が異なる別の混乱した観念であるということに求めました。ですが実際には,Aの精神のうちに異なった様式の複数のXの混乱した観念があり得る,あるいは現実的に存在するのです。したがって,単に混乱した観念の様式の相違によって主体という概念を規定するのなら,同じ人間もまた別の主体であるといういい方も可能になります。

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