スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産省賞典中山大障害&区別の方法

2014-12-20 19:35:10 | 中央競馬
 これまでよりも1週繰り上げて実施された第137回中山大障害
 好発だったドリームセーリングがそのままハナを奪い,後続を離していく展開。2番手以下は,アポロマーベリック,オースミムーン,シャイニーブラック,バアゼルリバーという隊列でしたが,1頭だけ遅れたメジロサンノウ以外はほぼ集団。2周目の大障害コースに入る手前からメイショウヨウドウが上昇。ドリームセーリングのリードも縮まり,ドリームセーリング,メイショウヨウドウ,アポロマーベリック,バアゼルリバー,オースミムーンという隊列に。ふたつの大障害は全馬が飛越しましたが,1コーナーと2コーナーの中間の障害でクリノテンペスタが落馬。向正面に入るとアポロマーベリックが再び2番手に上がり,レッドキングダム,メイショウヨウドウという隊列となり,その後ろにオースミムーンとシャイニーブラック。
 3コーナーを過ぎてアポロマーベリックが先頭に。追ってきたのはレッドキングダム。直線でレッドキングダムの脚色が優り,内で粘るアポロマーベリックを交わして優勝。アポロマーベリックが3馬身差で2着。直線で内寄りのコースから脚を伸ばしたサンレイデュークが5馬身差で3着。
 優勝したレッドキングダムはこれが重賞初勝利。前走は前哨戦のオープン特別を勝っていました。障害のGⅠはいずれも中山で行われるので,コース適性が重要なのですが,この馬の場合,中山で連勝となったように,適性が高いのでしょう。中央でデビューしたものの勝利をあげられず,岩手に転入して2勝をあげ,中央に戻った馬で,本質的にスピードタイプでなく,奥手タイプなのかもしれません。雨が降ったのもプラスだった可能性もあると思います。父はディープインパクト。祖母の半弟に1997年のジャパンカップを勝ったピルサドスキー,同じく半妹には2002年のJRA賞最優秀3歳牝馬のファインモーション
 騎乗した北沢伸也騎手はデビューから24年9ヶ月強で大レース初制覇。管理している松永幹夫調教師は2009年の秋華賞以来となる大レース2勝目。

 最後に,区別の方法論とでもいうべき事柄を補足します。
 僕は,あなたの身体と僕の身体は様態的に区別されるといいました。これは,事物が知性の外に,形相的に存在する場合にも,区別することが可能であるという意味を含みます。つまり形相的事物Aと形相的事物Bは,様態的にか実在的にかは場合によりますが,区別可能であると僕は認めるのです。しかし,一般的に僕たちがある事物と別の事物を区別するというのは,僕たちの思惟作用です。これはきわめて当然のことなのですが,ライプニッツの疑問が,実体の認識上の区別,まさに思惟作用としての区別を中心として構成されているので,とくにこの考察においては,念頭に置いてほしいのです。基本的にここから僕が区別というとき,それは第一義的に,僕たちの思惟作用による区別が意図されています。
 第二部公理三により,思惟の様態のうち第一のものは観念です。ですからたとえばAとBは,ある知性のうちにAの観念とBの観念の両方が存在して初めてその知性のうちで区別され得ることになります。ただし,これはそれ自体でみるなら,Aの観念とBの観念が区別されているということになり,様態的区別です。実際に知性のうちで生じるのはこうしたことだけではありません。事物とその事物の本性の区別は理性的区別なので,このときにはAの本性とBの本性が区別されるという意味が含まれるからです。そしてこのとき,もしもAの本性とBの本性に間に,何らかの共通点があると認識されるなら,AとBは様態的に区別されます。この場合,それが様態となっている属性が何であるかは問われません。それを延長の属性と仮定すれば,AとBが形相的な意味合いにおいて区別されていることになります。この意味において僕は形相的事物の区別を認めるのです。一方,Aの本性とBの本性に共通点がないと認識されているなら,この知性のうちでAとBが実在的に区別されることになります。この場合も,Aの属性とBの属性が何であるかを僕は問いません。ただ,人間の精神は延長と思惟しか認識しませんので,人間に限定した場合には,一方が思惟で他方が延長であることになります。
コメント
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