スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典兵庫ゴールドトロフィー&架空の設定からの帰結

2014-12-24 19:04:51 | 地方競馬
 安定して実力を発揮する馬が少ない上にハンデ差もあり,馬券の面では非常に難解なレースとなった第14回兵庫ゴールドトロフィー
 先行争いがあるかと思われましたが,案外すんなりとメイショウコロンボがハナへ。コアレスピューマ,タイセイレジェンドの2頭が追い掛け,4番手にサクラシャイニー。その後ろにサマリーズとタガノジンガロという隊列に。ミドルペースであったと思われます。
 前半は後方2番手に控えていたジョーメテオが向正面で外を一気に進出。3コーナーでは先頭に並び掛けました。一旦は前に出られたように見えたメイショウコロンボが応戦。4コーナーではこの2頭と後ろとの差が開き,マッチレース。再び先頭を奪い返していたメイショウコロンボがまた差を広げて優勝。1馬身半差の2着にジョーメテオ。最内をそつなく回ったサクラシャイニーが5馬身差で3着。
 優勝したメイショウコロンボは重賞初勝利。8月にオープンを勝って以来のレースでしたが,過去も休養明けのレースは好成績でしたので,そのあたりはあまり心配材料にはなりませんでした。この距離が初めてだったので,スピードが通用するのかというのが最も大きな課題だったと思うのですが,ほとんど問題になりませんでした。先行できるのは大きな強みになる筈で,このクラスのメンバーであれば,今後の活躍も期待できそうです。父はマンハッタンカフェ。伯父に1997年の北海道スプリントカップとスーパーダートダービー,1998年の名古屋大賞典,1999年のかきつばた記念と,距離を問わずに重賞を4勝したメイショウモトナリ
 騎乗した武幸四郎騎手,管理している角田晃一調教師は兵庫ゴールドトロフィー初勝利。

 第一部定理一〇備考は,名目的認識の限界を超え出るために,実在的認識への橋渡しをしているのだと理解することが可能でしょう。この実在的認識によって初めて,どの属性がどの実体の本性を構成するのかということ,同じことですがどの実体は何の属性によって本性を構成されるのかということを,知性は確実に知り得るようになるからです。第一部定理一一の論証は,第一の証明,第二の証明,第三の証明のいずれも,実体と属性に関係する形而上学をその論拠とはしていません。つまり知性はそれとは別の観点から,実体の属性を認識することになるのです。
 このようなわけですから,ライプニッツの疑問で,実体Aの本性が属性Xと属性Yによって構成されるといわれているのは,スピノザ形而上学の枠内では架空の設定だと考えなければなりません。ここではその設定が,実際に知性のうちで生じ得ると仮定するのです。
 ただ,これは仮定の仕方も少し難しいところがあります。もっとも架空の設定ですから,どういう条件を付加すればよいのかが分からないのは当然でしょう。そこでここでは,属性Yを知性が認識したときに,属性Yによって本性を構成される実体には,属性Xもまたその本性を構成しなければならないというように知性が認識したと仮定します。これで架空の設定の条件は満たされている筈です。
 この設定を受け入れた上で,これとは別の属性Zを知性が認識したとします。そして属性Zによって本性を認識される実体は,属性Yによっても本性を構成されなければならないと知性が認識したとします。そこでその実体を実体Bとしましょう。これでライプニッツの疑問を成立させる条件が整いました。
 属性X,Y,Zが実在的に区別されるなら,各々はそれ単独で認識されていなければなりません。となると,この架空の設定の条件下で上述の認識が知性のうちに生じたとするなら,知性は何の迷いもなく実体Aと実体Bは同一の実体であると結論することになるでしょう。いい換えれば,属性X,Y,Zという複数の属性によって本性を構成される,単一の実体があるというように知性は認識することになるのです。
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