スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

順位戦展望&躾

2010-05-22 19:11:33 | 将棋トピック
 第68期名人戦は羽生善治名人が4連勝で三浦弘行八段を降して防衛。これにより第69期順位戦に参加する棋士が決まりましたので,例年のようにクラスごとに展望してみます。
 A級。ここはだれが挑戦者になっても不思議ではないですし,逆にいえばだれが降級してもおかしくありません。僕の注目はいよいよここまで上がってきた渡辺明竜王と,復帰してきた久保利明二冠です。
 B級1組。ここは深浦康市王位が本命。力では佐藤康光九段が続くと思いますが,前年の回顧に著したような理由で苦戦することも考えられ,その場合には参加1年目で昇級争いに加わった松尾歩七段の出番でしょうか。
 B級2組。ここは半分くらいの棋士は上のクラスにいてもおかしくないと思えますので今期も,若手,中堅,ベテランが入り混じっての大混戦でしょう。個人的な期待は阿久津主税七段で,戦いぶりに注目したいのは連続昇級中の戸辺誠六段です。
 C級1組。ここは広瀬章人五段,宮田敦史五段,村山慈明五段,豊島将之五段といった,将来を大いに嘱望される若手による昇級争いになるような気がします。というかなってほしいです。
 C級2組。大所帯で対戦相手に大きく左右されるクラス。糸谷哲郎五段,稲葉陽四段,佐藤天彦五段といったあたりは将来のA級候補ではないかと思うのですが,ひとりくらいは上がれるでしょうか。
 全日程が終了しましたら回顧する予定です。

 ここでいう幼児期を脱しますと,人間の身体は排尿という運動をある場合には我慢するようになります。というか,そのように排尿を我慢するようになることをここでは幼児期を脱することと規定しているわけです。そのときに,いかにして人間の身体というのがそういう排尿を我慢する運動というのを獲得していくのかということについては,厳密に考えるなら,一人ひとりによってその獲得の秩序は異なっていますので,これをそういった意味で具体的に示すということはできません。ただ,一般的にはこうしたことは躾といわれていて,人間が躾をされる様式というのが異なる分だけその獲得の秩序は異なってきますし,仮に完全に同一の躾をされたとしても,個人個人の身体の本性が異なる分だけこの運動の獲得の秩序も異なってくるでしょう。『エチカ』でいえばこのことは岩波文庫版113ページの第二部自然学②公理一から明らかだといえますし,第三部定理五六とか第三部定理五七の感情に関する考え方からも,スピノザの哲学に適した考え方であると思われます。
 そこで躾というのを一般的に定義すれば,これは人間の身体の運動を,各々の秩序に沿うように変化させるということであるということになります。こうしたことが可能であるのは,再び岩波文庫版117ページの,第二部自然学②要請三に示されている理由によるでしょう。いい方を変えますと,ある物体が,多くの個物によってその全体を組織されていればいるほど,その物体は外部の物体によってそれだけ多くの仕方で刺激されることが可能になります。よってそういった物体ほど,新たな運動を獲得し得る,ないしは獲得しやすいということができるのだろうと思います。したがって,人間に躾ということが可能となっているのは,同じページの第二部自然学②要請一にあるように,人間の身体が,それ自体が複雑な組織によって構成されている数多くの個体によって組織されている,きわめて複雑な物体であるからだといえることになると思います。
コメント
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