INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

チラシのオモテ(33)

2008年10月17日 |    ┣ チラシとキロク
(つづき)
平成13年3月1日当時の「野芥三丁目」バス停(都心向け)の時刻表の一部である。
当時と現在の行先と平日の運行本数を比較してみると…

--------------------------------------
(当時)
「2番」
・田隈新町経由西新行き 4本

「3番」
・西新行き 37本
・西新、明治通り経由天神行き 25本
・西新、明治通り、天神経由博多駅行き 122本
・特別快速 博多駅行き 41本
 …「3番」合計 225本

「3-1番」
・快速 六本松、昭和通り経由博多駅行き 20本

「3-3N番」
・脇山口、よかトピア通り、都市高速、呉服町経由博多駅行き 4本

「93番」
・脇山口経由藤崎行き 15本

「12番」
・福大、六本松、天神経由吉塚営業所行き 15本

「14番」
・福大病院、六本松経由天神方面行き 4本
・福大病院、六本松、天神経由那の津四丁目行き 21本
干隈一丁目、六本松経由天神方面行き 16本
・干隈一丁目、六本松経由天神行き 14本
・干隈一丁目、金山団地城南区役所、六本松、天神経由那の津四丁目行き 3本
 …「14番」合計 58本

「114番」
・福大病院、六本松、国体道路、博多駅経由山王一丁目行き 11本
・急行 山王一丁目行き 5本
 …「114番」合計 16本

「17番」
・六本松、城南線経由博多駅行き 52本
・六本松、城南線、博多駅経由山王一丁目行き 17本
・六本松、城南線、博多駅経由扇町行き 17本
・快速 博多駅行き 8本
 …「17番」合計 94本

「200番」
・六本松、国体道路経由天神方面行き 24本
・六本松、国体道路経由天神行き 7本
・六本松、国体道路経由博多駅行き 32本
・急行 天神方面行き 6本
 …「200番」合計 69本

--------------------------------------
(現在)
「3番」
・西新行き 15本
・西南中高前経由福岡タワー南口行き 17本
・西新、明治通り経由天神行き 21本
・西新、明治通り、天神経由博多駅行き 110本(うち、博多駅前博多口行き1本)
・特別快速 博多駅行き 4本
・快速 博多駅行き 50本
 …「3番」合計 217本

「3-1番」
・快速 六本松、昭和通り経由博多駅行き 14本

「3-3N番」
・脇山口、よかトピア通り、都市高速、呉服町経由博多駅行き 2本

「93番」
・脇山口経由藤崎行き 10本

「14番」
・福大病院、六本松、天神経由那の津四丁目行き 2本

「114番」
・福大病院、六本松、国体道路経由博多駅行き 13本
・福大病院、六本松、国体道路、博多駅経由山王一丁目行き 34本
・急行 山王一丁目行き 2本
 …「114番」合計 49本

「17番」
・六本松、城南線経由博多駅行き 66本
・六本松、城南線、博多駅経由山王一丁目行き 8本
・六本松、城南線、博多駅経由扇町行き 13本
・特別快速 博多駅行き 2本
・特別快速 山王一丁目行き 2本
 …「17番」合計 91本

「200番」
・六本松、国体道路経由天神方面行き 27本
・六本松、国体道路経由博多駅行き 35本
・快速 博多駅行き 6本
 …「200番」合計 68本
--------------------------------------

となっている(なお、「天神方面行き」とは、天神北ランプから都市高速に乗って百道浜地区に向かうものである)。

番号ごとに、増減率をみてみたのが以下である。
 「2番」   -100%
 「3番」   -3.6%
 「3-1番」  -30.0%
 「3-3N番」  -50.0%
 「93番」   -33.3%
 「14番」   -96.6%
 「114番」  +206.3%
 「17番」   -3.2%
 「200番」  -1.4%

「3番」の快速を除き、全体的に「快速」「急行」などの速達便は縮小傾向にある。
当時は快速の「3-1番」や「114番」「200番」の急行が、土曜日にも運行されていたが、現在は平日のみの運行であり、ライフスタイルの変化を反映しているといえるかもしれない。

アジア太平洋博覧会(よかトピア)開催を機に運行を開始した「3-3N番」だが、現在も一日2本になりながら細々と運行を継続している。
主に西福岡高校などへの通学用路線であった「2番」は廃止となっている。
「12番」も、福大病院から西の廃止により、現在はゼロである。
地下鉄七隈線開業に伴う路線再編により、七隈・茶山方面に向かう「14番」と「114番」を合わせた本数は減少している。
当時の「14番」はいろいろとバリエーションがあったが、現在は一種類のみである。
いつも思うのだが、「3番」の福岡タワー南口行きは、別の番号にしたほうがよいのではないだろうか…。

幹線である「3番」、準幹線といえる「17番」「200番」については、この7年半の間に運行本数の水準自体は変わっておらず、「微減」といったところだ。
ただ、もっと昔は、平日の15時台の「3番」博多駅行きが「4分間隔」と表示されていた時期もあり、その頃から比べると本数は減っている。
また、野芥三丁目よりも郊外に目を移すと、この7年半の間に、かなり本数は減っているはずである。

郊外向けでも都心向けでも、もともと利用者があまり多くなく、運行本数が少ない路線をさらに大胆に減らす傾向(「17番」の扇町方面や「93番」など)を見てとることができ、経営資源の「選択と集中」が行われていると言えそうだ。
需給バランスを考慮すれば仕方ないことなのだが、交通機関の場合、さらなる利便性の低下→バス離れにつながる原因にもなり、過度の「選択と集中」は考えものである。
(つづく)

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2 コメント

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Unknown (Riverside house)
2008-10-16 23:55:33
こんばんは。
難しいですよね。

需要を喚起するために供給を増やしても、
想定通り需要が伸びるとも限らず、
だからといって、供給を減らしても、
サービス低下ということで客離れを起こし、
さらに需要が低迷するということもあり得ます。

実際に供給を増やしても需要が伸びなかったのは、
507番がいい例ですね。
反対に503番は成功した例でしょうか。

供給を減らしたことによって需要低迷というのは、
209番が該当しそうです。
最終的には廃止になりましたから。

それ以外にもバスという資源は増やせるけど、
運転士という資源はなかなか増やせないという、
ジレンマもありそうです。

3月改正での5番廃止は、
他の系統を運行するために、
やむなく廃止したという話もあるようです。

問題なのは、その「選択と集中」が、
かなりあてずっぽうであるということでしょうか。
しっかりとしたマーケティングの結果なら、
そうそう失敗はないと思うのですが。
返信する
Unknown (soramame)
2008-10-19 23:27:14
Riverside houseさん、こんにちは。

たしかに「選択と集中」が当てずっぽうというか思い込みというか決め付けというか…いまいち的を得ていないものが多いですね。

もし仮に需要と供給がうまくマッチしても労働力という側面からみるとミスマッチを起こしてしまったり、また、需要ばかりを追って都心直通路線を乱発しても都心交通の飽和や状態や環境への悪影響をもたらす可能性があったり…。

難解な方程式(?)のようですね。
返信する

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