INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

続・一週間に一本だけ(6)

2009年06月04日 |    ┣ 一週間に一本だけ
(つづき)
福岡市中央区の「市民会館前」のバス停。

ここから、福岡市民会館と須崎公園を挟んで南側にある県道後野福岡線(市内電車が走っていた通り)上の「市民会館前」のほうには、天神と博多ふ頭中央ふ頭方面を結ぶ路線などが多数停車するのだが、那の津通り上にあるこのバス停には、日曜祝日の早朝に一本だけ「63番 扇町行き」が停車するのみである。

以前はすべての「63番」がこちらを経由していたが、天神北~博多ふ頭入口間でルートを分散させるよりは、ひとつにまとめてフリークエンシーを高めたほうがよいという判断からか、南側の県道経由に集約された。
都心部でルートの分散を避けて集約させた結果、バス空白地ができてしまったという点では、北九州市小倉北区の「萩崎町」にも共通するものがあると思う。

この「市民会館前」は、数ある西鉄バスの免許維持路線の中でも、もっとも都会にあり、ある意味もっとも有名な「一週間に一本だけ」のバス停と言えるかもしれない。
照明や「天神まで100円」のプレートなど、一週間に一本だけしかバスが来ないバス停としてはかなりの好待遇である。
バス停の路線図には「日祝1便のみ運行」との注意書きがあったが、例えば地理に不案内の人がバス停を探してさんざん歩きまわった挙句、ようやく見つけてたどりついたバス停がここだったらかなり悲しいものがある。
「日祝1便のみ運行」と注意書きするくらいなら、付近のバス乗り場(「那の津口」や、本数が多いほうの「市民会館前」)を案内したほうがよいのではないだろうか。
また、日曜祝日の早朝にひっそりと運行しているのは、なるべく目立たないようにして間違って乗ってくる人を減らそうとする意図があるのだろうから、バス停のほうも豊前市バスのような簡素なものにしてしまったほうが逆に親切のような気もする。

ちなみに、ここを通る「63番 扇町行き」は、終点の間際で「美野島南公園前~沖学園前~東光寺間」というもう一つの免許維持区間を通るという、かなり重要な任務を背負った路線となっている。
(つづく)

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7 コメント

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Unknown (広福ライナーの魔女)
2009-06-03 23:35:23
こんばんは。

今年の2月に博多埠頭から終点まで乗車しました。

最高乗客人数は私を含めて3人でした。
始発から終点まで乗ったのは私だけでした(日曜日の早朝だったからかも…)

免許維持路線は奥が深いですね。
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Unknown (soramame)
2009-06-04 12:48:00
広福ライナーの魔女さん、こんにちは。

>最高乗客人数は私を含めて3人でした。
>始発から終点まで乗ったのは私だけでした(日曜日の早朝だったからかも…)

免許維持路線だと乗客「ゼロ」というのもよくあることでしょうから、「3人」というのは多いほうなのかもしれませんね。
それなりの利用が見込めると判断されて、免許維持から這い上がる路線も出てきてほしいですね。
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Unknown (Tokyo Chikushi)
2009-06-04 16:04:18
那の津通りの「市民会館前」。
週に1本だけに似合わぬ厚遇ぶりもさることながら、そもそも異なる道路上の停留所なのに同じ名称になっているのが問題です。これはもう30年以上も続いているのではないでしょうか?たしか…
市内電車の電停名の継承などの経緯が関係しているかもしれません。
でも、この路線てっきり須崎橋側の「市民会館前」に一本化されて、問題解消されたのかと思っていました。
西鉄のweb上の時刻表では、「市民会館前」を検索しても須崎橋上のもの1つしか現れず、かの「扇町行き」も多くの他の行先にまぎれてこの中に入っていますからね。あるいは、西鉄としては、この離れた2つのバス停を一つのバス停(乗り場が違うだけ)とみなしているのか。
でも手許にある昨年発行の福岡市内路線図(大きな地図)では、那の津通りの方には路線もひかれていないし…それをみててっきり路線維持を止めたものと思った次第で。
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Unknown (KASHII)
2009-06-04 23:54:09
お久しぶりです(^_^)

運行される時間に現地に行けないために調査できない路線です…
そういえば西鉄発行の路線図には昔から那の津通り上に線が引いてありませんね。
それ以前に結構間違っているところがありますし(^_^;)
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Unknown (soramame)
2009-06-05 23:26:41
Tokyo Chikushiさん、こんにちは。
>そもそも異なる道路上の停留所なのに同じ名称になっているのが問題です。これはもう30年以上も続いているのではないでしょうか?たしか…
>市内電車の電停名の継承などの経緯が関係しているかもしれません。
そのとおりだと思います。
市電の電停名を継承すると、バス停と電停では名称を付ける際の「ピント」というか小回りの利き方がやや異なることから、ほかにも、北九州市の「小倉駅前」の例とか、福岡市の「西公園」よりも「西公園下」のほうが実際の西公園に近かったりとか、(「元は電停」という考えなしに)バス停だけでみるとややしっくりいかないケースが出てきますよね。
なお、那の津通り上の市民会館前を維持しているのは、対面に福岡ボートの臨時用の停留所があり、この関係ではないかと思います。

KASHIIさん、こんにちは。
>そういえば西鉄発行の路線図には昔から那の津通り上に線が引いてありませんね。
>それ以前に結構間違っているところがありますし(^_^;)
たしかに。
ただ、那の津通りに線が引いてないのは、間違いという訳でもなく、線を引くことによって想定される誤解などを防ぐ意味があるのかもしれません。
実質的には「走っていない」訳だし、乗客へのサービス・わかりやすさという観点からはそっちのほうが良いような気もします。
でも他の免許維持区間は線が引いてありますけどね…(笑)。
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Unknown (広福ライナーの魔女)
2009-06-12 23:35:38
こんにちは。

前回書き込みして彼福に指摘されて思い出したのですが、2月に乗車した時に美野島辺りのバス停(すみません、バス停名忘れました)で西鉄の関係者らしき人がバインダーを持ってなにやら書いていました。
運転士さんが挨拶していたのでたぶん…

ちなみに母校の名前が付いたバス停があります。
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Unknown (soramame)
2009-06-14 13:25:30
広福ライナーの魔女さん、こんにちは。

>前回書き込みして彼福に指摘されて思い出したのですが、2月に乗車した時に美野島辺りのバス停(すみません、バス停名忘れました)で西鉄の関係者らしき人がバインダーを持ってなにやら書いていました。

なるほど、廃止の検討のための調査をしていたということなのでしょうか。
2月に調査して、6月に廃止…ということは、路線の新設や廃止に関する調査の期間はだいたい4ヶ月前後が目安といえるのかもしれませんね。
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