INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

近い遺産(39)

2010年09月22日 |    ┣ 近い遺産
(つづき)
福岡県朝倉市の「甘木」(甘木バスセンター)バス停。

かつてはここにバスセンターの建物があり、西鉄ストアや飲食店なども併設され(ていましたよね?)、それなりに「格」のある場所だったのだが、建物の跡地にプレハブが設置され、もうどれくらいの年月が流れただろうか…。

現在ここに乗り入れるのは「40番」「41番」「400番」「急行」のみだが、以前は、甘木市内線や高速バスなども乗り入れていたので、「乗り継ぎ拠点」としての役割を果たしていた。
しかし現在、この「バスセンター」を発着するバスのラインナップは、両隣りのバス停(「朝倉総合庁舎入口」と「希声館前」)とほぼ同じであり(「朝倉総合庁舎入口」との違いは一日2往復の「急行」が停車するか否かと、杷木行きの便数が数本違うだけ)、ここから別の方向に支線が延びていくとか、ここに高速バスなどの長距離路線が乗り入れたりということもないため、「バス同士の乗り継ぎ拠点」という「バスセンター」として果たすべき機能のひとつは実質的にはなくなってしまっている。

ただ、高校や商業施設に近いことから「バスの待ち合い施設」「人と人との待ち合わせ施設」としての機能や、バス停まで車で送り迎えをする「車とバスの乗り継ぎ拠点」としての機能、また、“昔ここにバスセンターの建物があった”ことは地元の人々の記憶に残っている訳なので「ランドマーク」としての機能は、依然果たしていると思うけど。

西鉄の甘木市内線を引き継いだ甘木観光バスの敷地内への乗り入れが行われれば、「バス同士の乗り継ぎ拠点」としての機能もすぐに復活するのだが、それが行われない(甘木観光バスは、こことは別に「甘木中央」のバス停を設けている)背景には、いろいろな思惑があるのだろうか…。

朝倉市では、市内の回遊性を高めるため、平成21年度に「市街地巡回バス」の社会実験を行ったが、利用者が低調だったため本格運行には至っていない(市街地の循環部分については、甘木観光バスの「美奈宜の杜線」に引き継がれている)。
この社会実験自体を否定するつもりは全くないのだが、まずは、甘木観光バスのバスセンター乗り入れを実現させるほうが先だったのでは?などと考えてしまう…。
(つづく)

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2 コメント

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Unknown (ひろし)
2010-09-23 07:33:15
>甘木観光バスのバスセンター乗り入れ
なんか、小倉駅バスセンターのことを思い浮かべます。
西鉄は、実質的に甘木観光に路線を「引き継がせている」わけであり、西鉄は甘木観光のセンター乗り入れを認めるのが筋でしょうに…。

写真のようにグループ会社の日田バスは乗り入れOKなら、いっそのこと甘木観光も西鉄の傘下に入って、乗り入れを実現させますか(笑)
(なんて簡単に言ってる場合じゃないな…)
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Unknown (soramame)
2010-09-24 12:08:42
ひろしさん、こんにちは。

>西鉄は、実質的に甘木観光に路線を「引き継がせている」わけであり、西鉄は甘木観光のセンター乗り入れを認めるのが筋でしょうに…。

ほんとですよね。

甘観が、支線だけでなく西鉄が走る国道386号も運行していて競合するからダメということなのでしょうかね?
だとしたら、あまりに料簡が狭いですよね(JRと西鉄のような強者同士ならまだしも…)。
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