今日も高校の後輩達と神戸で美味しい食事をし、先程機嫌よく帰宅し、オマケのウイスキーを手にしている酔っぱらいのオジンです。
という事で、又言葉の話題です。
無意識に使っている言葉でも、「その意味は?」と問われると答えられない言葉が沢山ありますが、今回は「ゴマ」に関する言葉です。
ごまかす:
“他人の不利益になるようなことをしながら、それを気付かれないように取り繕う”を意味し、「誤魔化す」という漢字混じり表現が一般的ですが、どうやらこれは当て字のようです。
元々は「ごま(胡麻)+菓子」で、中が空で美味しくないお菓子を美味しそうに見せる意が動詞となって「ごまかす」となったようです。
これとは別に、「ごま(護摩)+カス」という説もあるようです。
神聖な霊場で護摩をたいた灰に似せて、いい加減な灰を売ることが語源ということです。
この「ごま(護摩)+カス」せつについては、「護摩の灰」という言葉もあります。
高野聖(こうやひじり)のいでたちで、「弘法大師の護摩の灰」と偽って押し売りをして歩いた者がいたことから、騙して売る者や押し売りをする者を「護摩の灰」と呼ぶようになったようです。
胡麻の蠅:
江戸時代、旅人の姿をして、旅客の金品を盗み取った泥棒を言いますが、この言葉は「護摩の灰(ごまのはい)」が「ごまのはえ」と聞き間違えられたことから生じた言葉のようです。
胡麻にたかるハエがそれとなく近づき、しつこくつきまとうイメージとも合わさり伝承されたもので、「胡麻の蠅」と書いて「ごまのはい」と読むこともあるようです。
ごますり(胡麻摺り):
どんな社会にでもはびこっているいますが、“へつらって、自分の利益を図ること”或いは“その行為をする人”を言いますが、語源はそのまま「胡麻摺り」で、擂り鉢で胡麻を摺ると油分があるのであちこちにベタベタと付きます。
これから、あちらの人にベタと付き、こちらに人にもベタと付いてへつらう者を読んだようです。
いずれにせよ「ごま」という言葉がつくと、「護摩」であれ「胡麻」であり、余り良い意味の言葉はない様です。(まさ)