Sightsong

自縄自縛日記

ジェリ・アレン+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Segments』

2014-07-25 07:31:04 | アヴァンギャルド・ジャズ

偉大な音楽家チャーリー・ヘイデンが亡くなってから、ジェリ・アレンポール・モチアンと組んだピアノトリオ作『Segments』(DIW、1989年)を、ぼちぼちと聴いている。喪失感があって、すぐにヘイデンの音ばかりを聴くことができなかった。

Geri Allen (p)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (ds)

このとき、アレンはまだ30代になったばかり。前後して、このトリオでも何作か吹きこんでいたりして、評価されていた。マーカス・ベルグレイヴと組んだ『The Nurturer』(1991年)など、とても鮮烈だった。しかし、グループのサウンドは置いておいても(置いておく意味はないのかもしれないが)、自分には、アレンのピアニストとしての個性がまだよくわからない。

この演奏でも、全体を支配するのは、ヘイデンのベースの残響音であり、モチアンの伸び縮みするドラムスであるように聴こえる。とくにヘイデン。最初から最後まで、文字通り、響きが残る。

いまの耳には、アレンの噛みしめるようなイントロから入るヘイデンの名曲「La Pasionaria」が哀しい。

ジェリ・アレン、NY、2014年

●参照
ジェリ・アレン、テリ・リン・キャリントン、イングリッド・ジェンセン、カーメン・ランディ@The Stone
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』
キース・ジャレットのインパルス盤
富樫雅彦『セッション・イン・パリ VOL. 1 / 2』
ギャビン・ブライヤーズ『哲学への決別』
ゴンサロ・ルバルカバ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン
70年代のキース・ジャレットの映像
チャーリー・ヘイデンとアントニオ・フォルチオーネとのデュオ
Naimレーベルのチャーリー・ヘイデンとピアニストとのデュオ
スペイン市民戦争がいまにつながる
オーネット・コールマンの最初期ライヴ


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