目黒重夫昨日・今日・明日

周囲の出来事を思いつくまま

老朽原発 再稼働へ

2021-04-30 08:57:43 | 震災・原発
安全より利益か
運転開始から40年を超えた老朽原発(美浜3号機、高浜1,2号機)3基について、福井県知事が再稼働に同意した。福島原発事故後「原則40年」とされてから初めてのケースという。

知事同意の背景には温室効果ガス削減を口実に、原発を将来にわたり推進する政府の圧力がある。さらに電力会社の利益優先の姿勢。そして地元への50億円といわれる交付金。事故から10年たっても依然として「原子力ムラ」は健在なのである。

「原発イヤだ府中」のデモを続けてきた。「萬歩記」では、3月からシリーズ「私と原発事故」を始めた。各地でも小さな取り組みは続いている。原発関連裁判は一進一退だが、この10年の運動をまとめれば「ふんばっている」といって、いいのだろう。

一気に変えるには政府を変えるしかない、とは思うのだが…。
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まち研再開へ

2021-04-22 16:23:44 | まちづくり研究所
まずは財政の学習から
「府中まちづくり研究所」といっても知る人ぞ知るなのだが、2012年7月発足だから10年になろうとしている。活動としては財政講座や「財政白書(歳入・歳出編)」の発刊。「自治体学校in府中」や「まちづくりフォーラム」も開催してきた。

当初こそ活発だった活動もこのところ停滞していたが、先日ようやく、再開に向けての話し合いを持った。少人数ではあったが、新たな参加者も加えスタートすることになった。

まずは10年前のように財政の学習から始めることになった。講師を呼ぶのではなくテキストを使って自分たちで学び合うことにした。学習をしながら、財政白書の前回以降の空白を埋めていきたいと思っている。

そんな活動の中で少しでも新しい人、若い人が参加してくれればいいと思っている。
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映画「夏時間」

2021-04-18 10:23:32 | 芝居・映画
少女の目を通した 家族とは
題名が気になっていた、が上映館は渋谷。行けそうで行けない距離、ぐずぐずしている間に期限が迫り、雨がぽつぽつ降る中ようやく観ることができた。

子ども時代、夏といえば夏休みだった。降り注ぐ太陽の光とともに、ひと夏の体験が成長の糧となり生涯の想い出となる。この映画も10代の少女・オクジュの体験した夏休み物語である。

夏休み、オクジュは事業に失敗した父、弟と共に祖父の家に引っ越した。広い庭一杯に緑が生い茂るかなり大きな家。祖父は一人暮らしだが、そろそろ介護が必要と思われる。

舞台設定がにくい。蚊帳が吊られたり古いミシンがあったり、昭和そのもの。それだけで郷愁がそそられる。映画そのものは静かに流れていくのだが。

別居中と思われる母への複雑な感情、祖父の施設入所を巡る家族のすれ違いなど、少女にとっては受け止めきれない感情を精一杯演じるオクジュ役のチェ・ジョンウン。頼りない父、無邪気な弟、静かな祖父。脇役もそろい胸を打つ映画だった。

以前観た「おばあちゃんの家」もそうだが、家族をテーマにした映画も韓国は素晴らしい。
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汚染水放出決定

2021-04-15 11:03:33 | 震災・原発
県民の思いを無視
漁業関係者、福島県内の圧倒的多数の自治体が反対・慎重対応を求める中、菅政権は汚染水の海洋放出を決定した。新聞・テレビでは、相馬市松川浦や新地町漁民の怒りの声を伝えている。

「はらわたが煮えかえる」、その言葉にやりきれなさ、無念さが伝わってくる。原発事故で故郷の地が汚され、さらに海までも。どんなに声を上げようとも届かない、菅首相らの能面のような顔が浮かぶ。

沖縄の辺野古埋め立てもそうだが、民意は全く無視され続けている。福島だけ、沖縄だけの問題にされているのだ。

原発も基地も福島、沖縄の犠牲で済ましてはならない。もどかしさを感じながらも、「原発イヤだ!」小さな声をあげ続ける。

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汚染水 海洋放出

2021-04-11 16:00:10 | 震災・原発
菅政権 反対無視し決定とか
昨日の新聞はいっせいに「政府、汚染水海洋放出決定へ」と報じた。今月7日、首相は全漁連会長と会談。その結果を受けての方針決定とのことだ。

しかし会談での会長の発言は「絶対反対は変わらない」だった。しかも風評被害については、何ら対策が示されていない。こうした中での放出は、またもや「福島切り捨て」である。

これまで何度も書いてきたが、福島県沿岸は漁業が盛んだった。新地町の釣師浜(つるしはま)漁港もカレイ、蟹、タコなど豊富な魚介類に恵まれていた。

一変したのが原発事故である。10年たってようやく復興へのめどが立ち始めた、といわれていた。それでも漁獲高は事故前の2割以下である。放出強行は10年間の努力が水泡に帰すことになる。

タンクの置き場がないことが理由になっているが、敷地の拡張や大型タンクでの長期保存など代替案について検討した様子がない。結局は安上がりの方法に固執しているのだ。国・東電は事故を起こした責任を忘れるべきではない。
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