美和山吹の川柳ブログ***「川柳歳時記」「川柳画」など。***

このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。

「川柳歳事記

2023-07-31 07:37:04 | 川柳マガジン
晒す
弱点を晒して垣根低くする
生き恥も晒しひたすら虹を追う
冤罪に晒された身の置き所

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「誹風柳多留

2023-07-30 07:38:35 | 解説
百八の内五六十娵のこと
百八は人間の煩悩の数である。除夜の鐘はそれを捨てて、新しい年を迎えなさいというものである。その百八の内五,六十は嫁に関するものである。嫁と姑の関係はそれほど難しいものがある。もう一つの解釈として、百万遍の数珠玉がやはり百八だという。お年寄りが念仏を唱えながら、この数珠玉の鎖を回すのである。その間念仏ならず、嫁についての悩み事や悪口を言うのである。こっちのほうがすごみがある。ゆえに面白くもなる。
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「川柳歳事記

2023-07-30 07:36:18 | 川柳マガジン

そっと乗ってお腹ちぢめる体重計
折り畳む度に軋んでいる体
真剣にからだと話し合うたメス
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「川柳歳事記

2023-07-29 08:15:47 | 川柳マガジン
痛む
バラよりバラ棘の痛さを知ってるか
こころが痛む裏切りの始発駅
軸足が痛む日本よどこへ行く

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「誹風柳多留

2023-07-28 07:45:17 | 解説
にくい事娵声あってかたちなし
若い嫁さんといっても、新所帯のそれではない。大きな商家の若奥さんというところだろうか。店には出ないのが嗜みであり、習慣である。美人という評判なので顔を見たいと思って出かけて来たのだけれど、声だけしか聞くことができなかったのだ。その残念ぶりはわかるが、想像の範囲にとどめておくほうが無難かもしれない。
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「川柳歳事記

2023-07-28 07:42:43 | 川柳マガジン
回る
くるくる、くるくる終着点を見失う
キリストは愛した祖父の回顧録
頂上で愛の告白観覧車
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「川柳歳事記

2023-07-27 07:36:20 | 川柳マガジン
払う
やっと結婚慣れた下宿を引き払う
現金で払えぬ物はやめておく
手形切り支払い延ばす小企業

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「誹風柳多留

2023-07-26 07:44:54 | 解説
哥かるた娵こまや程つんで置
こまやとは、物置小屋と小間物屋の二つの解釈があるようだが、どちらにしてもかるた取りのうまい嫁であることに変わりはない。乱雑に、かつ沢山というほどの比喩である。元気で明るい嫁さんを想像する。
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「川柳歳時記

2023-07-26 07:42:04 | 川柳マガジン
とろとろ
とろとろの横でじんじん沸いている
とろとろと嘘が流れてゆく身体
とろとろの右にあなたの肩がある

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「川柳歳時記

2023-07-25 07:56:42 | 川柳マガジン
社長
あの席は局長さんが主賓です
社長でも呼び捨てできる定年後
社長シリーズ森繁桂樹思い出し

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