このブログを始めてから、11年がたちました。
「川柳歳事記」は、良い川柳を読む機会のない人のため載せています。
飽食の付けをベルトに仕舞い込む
美和山吹
猫からの風を感じる妻の膝
ひと言に六つの瞳突き刺さる
風当たりびくともせずに立つ大樹
共生の川をとられたおにやんま
美和山吹
風下にでんと座ったままの父
日溜まりでゴロリ風読む猫の髭
てのひらの風と遊んで飢えている
練習の成果タスキが自慢する
美和山吹
取り囲むカメラが寒い下り坂
いい人に囲まれ男骨がない
取巻きの中で強がり虫でいる
ヒヨドリがイーヨイーヨと慰める
美和山吹
雑学が得意な蛙やかましい
学ばねばならない事を忘れてる
恥をかき学んだ糧は忘れない
無駄話添えて世間を広く生き
美和山吹
蛙にも仮設の田圃待ち望む
みちのくに蛙の歌が聞こえない
宅地化に反対をする蛙鳴く