「映像川柳」

生かされて生き甲斐探し続けてる
　　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳時記

けしからん
けしからん老婆いじめの電話詐欺
孫連れて嫁は実家に入り浸り
あの笑顔ひょいと騙され財布から

誤字脱字

きちんと本になったものでも、誤字脱字が見付かることがある。
誤字脱字を見つけると嬉しくなる。
しかし、俳句や川柳のようにわずか１７音しかない文学で、誤字脱字があっては、致命傷である。
ある川柳誌から、見てみよう。
祝い酒今年も無事に夫婦薯
これは、明らかに、箸の誤りであり、すぐに気づくところである。
また、
台風で倒れた柚子に黄色い
これで終わっていると、たぶん「実」が抜けているだろうと思う。
ところが私の句で、「ず」が「す」となっていたために、まったく逆の意味となってしまっていたことがあった。

「映像川柳」

スランプにひたすら汗をかいている
　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳時記

黒い
喪服着て亡母ひときわ美しい
黒い顔よくも揃った二学期目
子育ての楽しさ語る黒い髪

「映像川柳」

機が熟し心を開く栗のイガ
　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳時記

ぐるぐる
花丸をぐるぐる書いてくれた母
逆風に闘志を漏らす燃やす風ぐるま
ひたすらに無病を祈る廻し数珠

川柳画

川柳画を描くだけなら、３０分もあれば描ける。
ところが、イラストを探すのが大変である。
ネットで探すと、３万点以上あるけれど、初めの１００点くらい探して、適当なのがないと、あとは大変である。
それと、川柳がどうしても、老人を主題にしたものが多いために、出てくるのは老人ばかりとなってしまう。
それでは、変わり映えがしない。
そんなことから、まだネットに載せていないものは２，３０枚しかない。
まるで自転車操業である。
川柳画がなくなったら、ほとんどブログに載せるものがない。
その時がブログの辞め時かもしれない。

「映像川柳」

待っていた電話でまたもけんか腰
　　　　　　　　　　　美和山吹

「川柳歳時記

くるくる
くるくるとどこへ行くのか放射能
妻にメモわたされ今日もくるくると
くるくると働きづめの子沢山