サロンエクスプレス東京レトロフィット：牽引機整備開始

マッハ愛甲さんから運転会のお誘い通知を戴きました。前回の運転会で中途半端なまま走らせてしまったＳＥＴを完成させなければならないことに、ハッと気が付きました。牽引機もＥＦ６４で代用したら、会長様から"サロンエクスプレスはロクイチにひかせなきゃあ！"とのお言葉まで頂き.....
ロクイチのレストアを始めます。しかし、予定しているレストアの内容は車体の塗り直しまで入っているのですが、次回運転会までにはとても終わりそうにない....全く計画性がありません。そこで、とりあえず動ける状態、運転会で周りに迷惑をかけない走りが出来るまでを第一段階として目指すことにしました。




先ずは通電試験です。ダイヤルを回しても"ウ～ン"といったまま動きません。更にダイヤルを回すとようやくギクシャク動き出しました。これは長時間非稼働だったために、ギアボックスの中のグリスが固着してしまっているのでしょう。この辺は経験値で知っています。先ずはギアボックスの洗浄と新品グリスの再注入をすることにしました。



車体を外します。屋根も黒く塗らなきゃいけませんね。人にはアドバイスしておいて自分でやらない訳には行きません(笑)



台車Assyを抜き取ります。



外れました。



床下ユニットをばらしました。



ギアボックスのカバーを外します。あれ？思ったほどグリスの固着は無いようです。程々の給脂状態です。



念のため、予定通り分解しました。



シンナー風呂でキレイキレイします。



再度組み直し、今度は植物性のグリスではなく、シリコングリスを入れておきます。これで快調に回るでしょう！
再び組上げ、通電しましたが、ギクシャクは治りません。あれ？おかしいな？しょうがないので、ギアをひとつづつ外しては回転試験、また次のギアを外しては回転試験、これを繰り返して不具合を発見しました。



ここに入っていたデルリン製の小ギアにたどり着きました。



ギアの拡大写真です。赤い矢印の部分の歯ピッチが他のピッチと異なります。これがギクシャク走行の原因でした。しかし、なんでこんなになっちゃたのかな？元々不良だったのかな？中古品で買ったものであり、しかもカミさんが勢いで買って来たものなので試運転なんかしてません。多分、前オーナーは"ハズレ品だった"と思って手放したのかもしれません。もうメーカーにクレームもつけられないでしょうね。しかし、このギアのせいで走れないゴハチにもしたくありません。




ウチのゴハチジャンクボックスです。古いギアボックスがあります。使えるかもしれません。




ギアボックス自体は同一仕様でした。ならばギアも使えるか？古いグリスギトギト！真鍮ギアは緑青を吹いています。
同じ部分のギアを外してシンナー洗浄しシリコングリスをくれてから、ロクイチのギアボックスに収めました。




おかげさまでスムースに回りました。ついでにグリスとギアの慣らし運転をするために、再度モーターと床板をくみ上げ、通電試験をして、めでたしめでたし！


でも、このＭＶ－８モーターとユニバーサルジョイントはこの試験でサヨナラの予定です。