角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「教室」の結果はいかに!?

2006年05月09日 | 実演日記
今日の草履は、リサイクルシリーズMサイズ24.0cm
〔靴サイズ25cmまで可・・・2300円〕
青の矢絣をベースに、鼻緒は同系の紺にしました。季節的にはまだちょっと早いのですが、涼しげに見える「青」はもう少し暑くなると人気です。

今日の角館は、「今日の草履」を作りたくなるような暑さでした。今年一番は間違いないのですが、おそらく27℃くらいあったんじゃないでしょうか。4月下旬から比較したこの温度差は、疲れ気味の体に少々堪えます。

今朝の新聞で、角館観桜会期間(4月16日~5月7日)の人出が発表になりました。その数、実に156万人。昨年より17万人ほど多く、過去最高のようです。
桜が咲く以前の人出が33万人と云われてますから、見頃を迎えてからの10日間弱で120万人ほどが訪れた計算です。日別の最高は、5月3日の25万人でした。
“大本営発表”と実際の数値に若干の誤差があるのは周知ですが、仮に多少少なく見積もっても大変な人数と思います。

先日のブログでもお伝えしましたが、4月中に桜を見られなかった方が、5月に入ってリベンジに成功した話は珍しくありません。東北内であれば、多少の無理を押せば可能と思います。
今日、とても“珍しい”体験をされた方が訪れました。静岡県からお越しのご夫婦です。4月30日に角館を訪れ、まだ満開に少し早かったことからリベンジを誓いました。角館在住の知人から詳細な桜情報を得て、再度チャレンジしたのが本日5月9日です。桜はほとんどありません。
静岡県からリベンジして、またも敗れたこちらのご夫婦。なんと言いますか、素晴らしい体験をされたと思います。ご注文いただいた私の草履は、桜のように裏切らないようにいたします。

昨日のブログでご紹介した「大阪のTさん」が、約束通り午前9時過ぎに訪れました。もちろんやる気満々です。
実演席の前を通るお客様に、自ら進んで『大阪から来てますんやけど、無理言って教えてもらってますねん!』とご報告しています。さすがに大阪の人は物怖じしないナ~と思っていたら、草履作りが思うように進まなかったんでしょう、だんだん無口になって来ました。Tさんの草履に見入るお客様から、いつしか『頑張って~!』と励ましの声が飛んでいました。
それでも5時間余りを掛けて、片足ともう半分まで作りました。おそらく今晩も駐車場泊でしょうから、また明日の朝お顔を見せるかも知れません。

今日西宮家で「草履体験」をご覧になったお客様、いつもしているわけではございませんので、あしからず‥m(_ _)m

今日の角館も、結構な人数がお越しのようです。昨年はGWが過ぎるとパタっと人影が少なくなったのに、どうもおかしな具合です。
今年は昨年の「愛知万博」のような手強い相手がいませんので、もしかしたらこんな感じで続くのかも知れません。

コメント (6)
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