角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

人様を書く責任。

2015年09月16日 | 実演日記




今日の草履は、福島市の女性のオーダー草履です。今年6月1日のブログにご登場の、お着物姿で角館を散策されていた母娘さん。今回は県外で暮らす息子さんと娘さんへのプレゼントにオーダーを賜りました。「今日の草履」は娘さん用で、ご希望配色は「ピンク系の大人な感じ」。いかがでしょうか、気に入ってくださることを願って、本日の便で出発しました。

このブログをお読みになったことがご縁で、その後お訪ねくださったりご愛用者になってくださるケースがときにあります。九月八日お祭り中日の午後二時少し前でした。かねてからの知人男性がお連れになった女性は、演歌歌手の小桜舞子さんです。毎年九月八日に町内三ヶ所のお祭り舞台で歌を披露していて、もうずいぶん長いですから一つのお祭り名物と言っていいでしょう。
なぜ知人男性が出演時間までの僅かな時間を使い、私のところまでわざわざお連れになったのか。それが今年5月4日のブログというわけでした。




その日のブログに記述している「付き人のような人」が、こちらの知人男性です。かねてからこのブログをお読みくださっているおひとりで、5月4日のブログを小桜舞子さんへ教えたんですね。小桜さんがおっしゃるのは、『プリントアウトして事務所のみんなで読んだんですぅ。いつどんなことを書かれてもいいように、ちゃんと仕事しようねって話し合ったんですよ~!』。
お喋りしたのはこの日が初めてでしたが、知る人々が言うように純粋な女性でしたね。

日々出会う旅人の中には草履実演を写真に収めるだけでなく、ときにブログやYouTubeに投稿されているそうです。こうして人様のことを書くからには、自分もちゃんと仕事をしなければいけませんね。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-09-19 07:52:49
この数日、忙しい秋作業の合間、秋田市ロングラン公演わらび座”政吉とフジタ”の受付応援や、温泉ゆぽぽでの”為三さんライブ“等に走り回っていました。芸術が皆の為に出来る事、司会の為三さん役の彼の地元の人を思う心が端々に表れていて、あきんど塾や角館草履さんとの出会いの影響の”深さ”を感じずには居れません。大正から昭和を描いた”為三さん”と”政吉とフジタ”同時上演。音楽と絵。世界は違えど仕事を全うした人生を浮き彫りにして心を揺さぶります。フランスで最後にレオナールフジタが残した言葉は”人生は美しい!”二人の涙です。
続ける (草履職人)
2015-09-19 18:30:40
みきさん

成田為三役の彼は、基本的に伸びる人物です。
むしろわれわれが、わらび座の方々から教わる部分に
大きさを感じていますよ。

先日出会った言葉は、「本物は続く。続けるから本物になる」でした。
絵も音楽も芝居も、世の中のものがすべてそうだと思います。

草履も続けることですね(^^)

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