角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

四百年前の旅路。

2024年05月15日 | 実演日記


【茶系おまかせ22㌢土踏まず付き 6,100円税込】

全国の旅人と出会う草履実演では
ときに珍しい苗字に接することがあります。
先日出会った秋田県男鹿市のご夫婦は
かつて四国の一部を治めていた珍しい苗字の
大名と一字違い。尋ねてみるとやはりその大名に
仕えた重臣の家柄でした。

関ヶ原の戦いに敗れ家康により取り潰しとなったお家は
家臣散り散りとなりました。その一部が千葉県へ
さらに一部が山形県へ、さらに一部が秋田県男鹿市へと
流れたのだそうです。

四百年前安住の地を求めた旅の過酷さは
想像さえ容易くありません。しかしながらそのご子孫が
楽しそうに角館を散策される姿に触れると
やはり人はどんな地であろうと生きるべきなのだと
思い知らされます。

桜まつりからゴールデンウィーク
そして母の日と多忙期を終え
三日間のお休みをいただいておりました。
明日からまた旅人との出会いを楽しみに
草履実演の再開といたします(^^♪



【写真と本文は関係ありません(笑)】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする